2595 サイコパス記者/津田恒美投手哀悼
6/21-17 FB投稿
おはようございます。東京は雨です。ラジオ体操は中止となりました。
どんよりした原稿を書きます。いつか書こうと決めてました。
事実なので記しておきます。記者のモラルについてです。
サイコパス・・・
最近というか、ここ数年、ずっと興味がありました。
猟奇殺人、連続殺人、大量殺人の犯人は間違いなく100%がサイコパスです。
感情という部分に大きな欠陥があるのです。
ただし、この脳の障害が先天的であるのか後天的であるのかという結論は出ていません。
後天的であるという説が有力ではありますが。
しかし、サイコパスは必ずしも殺人鬼ばかりではありません。
優れた部分も多々あるという研究結果もあります。
最近の研究では、25人に1人がサイコパスだと言われています。
さらに優良企業の経営者の10人に1人がサイコパスであるとも言われています。
そのいい例が日産自動車のカルロス・ゴーンです。
99年に35000人、09年に21000人の大量リストラで日産の危機を乗り越えました。
都合56000人の社員x家族人数、周辺関係者を見殺しにして、残りの社員を守る、という手法。
世間的には評価の対象とされています。
温情厚い経営者では、会社そのものが潰れ、全員が失業となる危険性大です。
ここで非情になれることがサイコパスの持つ特異性なのです。
海で遭難して5人乗りの救命ボートに7人が乗った場合、誰か2人を海に投げなければなりません。
温情で7人全員が沈むか、サイコパスが誰か2人を海に捨てて5人を救助するか、評価は分かれるでしょうが、ここはポイントではありません。
ここまではサイコパスの基礎知識です。本文とは直接関係ありません。
そして、研究者によると、経営者の次に多いのが芸能人、政治家、マスコミ関係者です。
つまり、他人を押し退け、競争社会に生きることに、ストレスを感じない、あるいは麻痺した人種です。マスコミも連日、スクープ合戦で普通の神経の記者は精神的に疲弊しています。
ところが、自身の経験を振り返ると、明らかにサイコパスが多数存在していました。
サイコパスの文献を読んで、これから書く連中がサイコパスであると知り、納得しました。
私はスポーツ記者で、所属した2社の名前はプロフィールで晒してあるので、ここではあえて、社名を出しません。2社のうちのどちらかか、あるいは両方か。
それは、人が死んだ時にわかります。
私が新人の時に、先輩記者からこんなことを言われました。
「おい安藤くん、誰か有名人が死んだらバンザイするんだ、それが新聞社だ」
理由は聞かずともみなまでわかる。新聞が売れるからだ。
くだらん、無能なデスク、無能な記者、無能な先輩だと、今でも軽蔑しているが、死亡記事の新聞が爆発的に売れるのは事実であった。
他人の不幸は蜜の味、だとすれば、一億総サイコパスとも言える。
あと、関係者が亡くなった時の儀式。
関係者とは取材対象者と取材協力者のこと。記者仲間とか社員の人ではない。
私の場合、一度でも取材させていただいた経緯があるスポーツ選手や球団職員の方。
それとコメントをいただいたことのある評論家の方。
実際には電話取材だけで、直接お会いすることが葬儀の当日ということもままある。
社命ではなく、全く個人的に義理を果たしに行く。
たとえ一度でもコメントをいただいた方には、遅ればせながら、お礼のご挨拶を兼ねて死者に会う。
自身のルールである。
私の経験では、数多いる同僚記者の中で、これを実行している先輩は2、3人しかいない。
みんな、意外と冷たい。
あれだけ書かせていただいて、取材協力料とか経理が払って、会社の金でお悔やみ電報送って、それで終わりかい、サイコパス諸君。
ここから本題。広島東洋カープ、津田恒美投手。
シーズン中に脳腫瘍で倒れ、2年3ヶ月の闘病後、平成5年、32歳の若さで逝去された。私より1歳年下、炎のストッパー背番号14。
その年、私は癌で他界されたスワローズの大杉勝男さんの葬儀のため、信濃町にいた。
私は新人でヤクルトの担当記者になったが、その前年、大杉さんは引退され、入れ替わりとなり、現役時代の大杉さんは知らない。
しかし、度々、球場でお目にかかり、話を聞かせていただいた。
ただし、他社の専属解説者だからコメントは一切使えない。
個人的に話していただいたけど、新人記者の存在など、大杉さんから見たら、その他大勢の中のひとり。名前で呼ばれることはなかった。
その程度の関係だけど、私自身は、大杉さんに恩義を感じている、手を合わせ冥福を祈り、焼香させていただいた。
その足で、築地の会社に向かった。
「なんだお前、大杉の葬式に行ったのか、律儀だな。ついでになんか原稿書いとけ」と上司。
なんや、その言いグソ。
多分、私は仏頂面だったに違いない。
そこで、典型的サイコパス後輩記者が、あり得ない一言を投げる。
これ、酷い話ですけど、本人、いたって悪気はない。これがサイコパスたる所以。
「こう言っちゃなんだけど、次は津田の番だよ」
一瞬、耳を疑ったが、さらに驚いたのは、その発言を受けて、そこにいた2人のデスク、上司、同僚記者3〜4人、そのバカ入れて合計7〜8人の輪で爆笑が起きた。
な、なんなんだこいつら。
亡くなられた本人の無念、遺族への哀悼、他人の痛みを嘲笑う神経。
おかしい、フツーじゃねえ。
上司が笑ったから、笑うという提灯野郎茶坊主もいたけど、完全に職業を間違えとる。
こんな連中と一緒に働きたくないと痛切に思った一瞬の出来事でした。
このサイコパス野郎、今は独立して偉そに著作物出してるけど、個人的に言わせてもらえば、津田さんの墓前で詫びてから原稿書けよ。
それと、あの時、爆笑した奴ら全員もな。記者である前に、他人の痛みを知る人間であれと。
あの時、小学生か幼稚園児だった大毅くん、もう28歳ですか。
「最後のストライク」「もう一度投げたかった」
津田さんの本、2冊、何度か読み返し、涙しました。
大毅くん、お父さんは、本当に凄い投手でしたよ。
カープファンでもない僕が言うのだから本当です。
サイコパスは非情と言う、情け非(あら)ずという強さを持っています。
ことビジネスにおいてもスポーツにおいても、あるいは受験においても、延いては生存競争という名の全てにおいても、勝つために非情になること(なれること)は必勝法なのかも知れません。
是非は別として、客観視すれば、それは事実です。
では、自分はどうか?
5人乗りのボートの話。
どうするべきか?一瞬でも迷ったり考えたりする人はサイコパス失格です。
自分ひとりが飛び込んでも、もうひとりを選ばなければ、結局全員が溺死です。
決断できない人はカルロス・ゴーンにはなれません。私は彼が嫌いなので、ゴーンにはなりたくありません。人を犠牲にしてまでは生きたくありません。
最後はユーミンで締めくくらせてください。
「水の影」(時のないホテル より)
よどみない浮世の流れ
とびこめぬ弱さ責めつつ
けれど傷つく
心を持ち続けたい
コメント
よしみさん 芭蕉様。
あなたの投稿は難し過ぎてアホな私には着いて行けない所がありますが、今日は点滴(T^T)15時か16時まで、かかるので、ゆっくり投稿読ませて頂きました。
そして、芭蕉様と友達になって良かったって思いました。
サイコパス。。どうして簡単に人を殺したり出来るのか解らなくて、小説を読んだ事があります。「残虐にいたる病」「黒い家」「殺人鬼フジコの衝動」怖くて本をほり投げようかと思ったけど、ドキドキしながら最後まで読みました。
共通しているのは、人を殺しても楽しんでいる。怖いとか、可哀想とかは、微塵も思っていない。
生まれ持った性癖の様なものだと私は理解しました。
そのような人が、世の中に沢山いると思うと鳥肌が立ちます。
私は死ぬのが怖い。
だから救命ボートから海に飛び込む事は出来ません。
それでいて、誰かを海に突き飛ばす事も出来ません。
私はきっと突き飛ばされるか、泣きながらな七人で海に沈んで行くでしょう。
安藤総理
朱雀さん、コメントありがとうございます。
看護師さんだから分かると思います。
書き忘れましたが、サイコパス、医者と弁護士にも多いです。
特に外科医。血を見ても冷静でいられるヒト、もしくは血を見るのが好きなヒト。
よく、外科医は自身の家族の手術はできないっていうでしょ。感情が優先して冷静な判断が狂うからです。
しかし、サイコパスはその範疇にありません。
よ〜く、周りの医者を観察してください。
そして、研究を報告してください。
お待ちしてます。
点滴頑張ってね、といっても、点滴って頑張るもんじゃないし、なんと励ませばいい? 我慢してね!かな?
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