2658 人生キャラバン
7/29-17
「家庭には縁遠いけど、あんた、喰うには一生困らない」
3人の未来予想師に、そう言われ、そう成りました。
トマト、煮干し、氷水以外はいただき物。味噌も米も魚も餃子と南瓜。
素浪人とはいえ武士の端くれですからね、味噌汁は削りと鯖のカシラと煮干しで出汁とりましたよ。
見えないけど、アオサと干し寒天も入れました。
昔から一宿一飯の義には慣れっこです。
岡本おさみさんの詩ですが、ウイークエンドの曲に「巡る季節に」と言うバラードがあります。
その一節。
「旅に病めど 若い私の夢 都市を巡り 心細く
見知らぬ他人(ひと)の 家で眠る
北から南へ さすらい歩く めぐる季節に ひとり旅ゆく」
あとは拓郎さんの「人生キャラバン」ですね。
「安いホテルを出て 西に向かおう
人生キャラバン 風の時間をみつめて
目指す泉は涸れ 砂の嵐に
人生キャラバン 眠れぬ夜は 火を焚こう」(安井かずみ)
越中富山の薬を売り歩いていた時代は、農家で江戸の話を聞かせてやり、飯と湯にも有りついた。
芭蕉をやってた頃は句を詠んでは招かれたが、これは疲れた。
いずれも前世、よほど性に合っていたのだろう、今世もやめられん。
こんな人間が家庭とは笑止か?
1991年、湾岸戦争取材の際に、イスラエルで偶然に出くわした遊牧民ベドウィン。
そのまま彼らと合流して旅するのも手だったか? だけどね、あの人たちさ、風呂に入らないから、キョーレツな悪臭。
俺はそれでも野武士の端くれだからさ、ちゃんと川で行水してるさ。