2709 24時間テレビ考
8/27-16
24時間テレビを考える
一昨日、故郷で、偶然、旧友に遭遇しました。クルマを運転中、夜道で迷い、道端でタバコ吸ってるオサーンに尋ねたら、同級生でした。
2時間くらい、いろんな話(おいらは運転席で、きゃつは路上に立ったまま)をしました。
で、彼は「24時間テレビが大嫌い」だそうです。彼の仕事は特別養護学校の教員。
普通の教師ですら大変なのに増してや、という感じ。ヘトヘト感満載です。
まずはモンスターペアレンツが半端ないとのこと。
全員が全員、なんらかの障害を抱えている子ですから、全員に対して平等ということは、どんなに教員が心がけていても現実的には不可能です。
しかし、親はそれを求めます。
我が子に対する教員の扱い方、時間のかけ方で、親の意に添わないと、怒鳴り込みは日常茶飯事だそうです。
「だけど、子供たちは、みんな素直だし、純真だろうから、健常者のクラスのような、陰湿なイジメとかないんだろう」
という私の問いかけに、彼は「・・・と思うだらあ(三河弁=と思うだろ)。
ところが、実際はぜんぜん違うよ。
普通の子供と全くおんなじだて。
いい子はいい子はだけど、陰湿なイジメをする奴もいっぱいおるよ〜。割合も普通の子たちと同じじゃないかな。
身体が自由に動かんとか、意思がうまく伝えられんとか、ハンデを恨み、健常者に対する嫉妬や、妬みという子もおるど、実際には、そういう子はむしろ少数で、ただ単に性格がひねくれとるとか、そういう子がほとんど」
ふ〜ん、知らない世界でした。
「もうすぐ24時間テレビがはじまるだらぁ。
俺たちは、あの番組見ると、本当に腹立つんよ。
障害を抱えながら、あんなに前向きに生きてる子を、テレビ局は、どうやって見つけてくるのかね〜? 本当に不思議だわ! あのテレビに出てくる子たちは、本当に偉いと思うよ。
だけどさ、あんな子は、ほんの一握りの中の、さらに一部だぜ。
あの番組見とるとさ〜、実情を知らん人は、みんな障害児童が、あんな風に前向きだと錯覚しちゃうだらぁ〜。実際は真逆だって。
あんな綺麗な話なんて、実際に、マ〜、あ〜へんぞ(=実際にはほとんど無いぞ)。
テレビ局はさぁ、綺麗ごとばっか放送しやがってさ、その裏の重大な暗部を、ぜんぜん放送せ〜へんもんだで、みんながお前みたいに思っとるだて」
アイヤ〜失礼いたしましただがね〜。
その他、ここでは書けない裏話も聞かせてもらいました。
あまりにも新しい道や建物が増え、自分が地元で迷子になったことも驚きましたが、あんな不良生徒が更生して、養護学校の先生様になっているとは驚きでした。