2799 梅蘭の焼きそば
10/13-17
みなさんなら、こんな場合、どうしますか?
写真は数日前、代々木上原駅構内の中華料理「梅蘭」。
高そうな店なのでいつも素通りでした。
松屋で牛丼後の突然のお誘いだったので、当方は見るのみの参加ですが、名物の焼きそばは確かに美味そう850円。かつてはこれだけのために行列ができたというチェーン店、私は知らず。
ラストオーダー30分前の9時に入店。女性編集者のお望みで、2人だけどオーダーは「焼きそば」ひとつ、店員嫌な顔せずOK。
で、出てきたのがこれ、ブロック焼きのソバの下にあんかけがうずもれ、まことに美味し。皿に分けられ相伴にあずかる。
されど、彼女いささか不満の様子。
「どうしたの?美味しいじゃん」
「安藤さんは初めてだから美味しく感じるかも知れないけど、いつもと違うの。なんかアツアツじゃないし」
「いつもはアツアツなの?」
「そうよ、湯気も出て、フーフーしないと食べれないくらい」
「じゃあ作り置き?」
「そんな時間帯じゃないでしょ」
彼女に言われれば、確かにぬるい。まさかオーダーミスの残りをチンで誤魔化したか?
「これマジヤバい。いつもとぜんぜん違うわ」
「文句言おうか?」
「やめてください、恥ずかしいわ」
ちょうど、そのタイミングでアニキが水を注ぎに来た。
アニキに向かってワタシ。
「あのさ、この焼きそば、めっちゃ美味しいね」
「あ、ありがとうございます」
「でもさ、これ、いつ作ったのかなぁ? いやね、中のあんかけがさ、冷たいっていうのか、チンが足りないってのかさ、(ホントは初めてだけど)いつものアツアツじゃないんだよね〜」
「あああ、すすいません、今すぐ作り直します」
(やっぱりか〜この野郎〜)
「あ、いやさ、でもこんなに食べちまったけど〜」
「あああ〜、大丈夫です、大丈夫です、すぐにお持ちします〜」
アニキは慌てて残りの皿を下げて逃げた。
ほとんどというか、実はすでに2人で5分の4くらいは平らげていた。つまり冷めていても美味しかった。
で、すぐさまアツアツが来た。写真のヤツです。
いんや、さっきのヤツよりぜんぜん美味い。
やっぱさっきのやつはインチキだ。横着しやがって。
しかし、ここで大問題が起きる。
彼女も私もすでに腹部膨満。半分を食したところでほぼギブアップ。
しかし、こんなに残して帰れんぞ。
ここから先は腹を鬼にしてギャル曽根vs萌えアズの熾烈なバトル、ああ苦しい。
飲食店で作り変えを要求するのは客の権利、これ中国なら当たり前。
とことん客が満足する料理を提供するのが中国人シェフのプライド。
されど、虫の居所が悪ければ何かを入れられるかわからんぞ。
そんなリスクと引き換えというギャンブルもあるので無理は禁物。
極論を言えば、外食を選ぶということは、己の生命を作り手に預けるのと同義語である。
テロは爆弾やサイバーだけではなく、口から侵入する細菌兵器も研究されている時代。
冷たいとか甘すぎるとか痒いとかシノゴノ言ってる場合じゃないかも。
まだまだ自分も十分平和ボケお花畑人間だと実感す。