10/21-17
時として、地下鉄の中にも人生の縮図を見ることがある。
本日、千代田線代々木上原駅から原宿方面に乗車、席取り合戦。
ラグビーの試合に例えるなら対明治戦。
ドアの左右から中央付近に空いた陣地に敵味方が雪崩れ込む。
途中、オバハンのオブストラクション(進路妨害)に遭いながらもなんとかいち早くラックに到達。
目の前にあるボール(座席)を確保したと確信した刹那、明治のHO西原があり得ない低い角度から、ボールと私の間に肩を入れて来た。
すでに半身の私は、ゆっくりと膝を落とし、ボールを撮る体制。誰がどう見ても安藤ボールだ。
ところが、ドンガバチョ風西原の反応は速い。
肩を入れるや間髪入れずにその巨体を反転させ、ウサインボルト並みのスピードで明治サイドのスペースに倒れ(座り)込んだ。何故、この狭きスペースに巨体を押し込んでくるのかドンガバチョ西原?
それでもまだボールはルーズ。
巨体の向こう隣にはスペース(席)が。
ならばそちらに行こうとするや、今度はドンガバチョが自らのスネを出して自爆覚悟のオブストラクション。
これ、野球なら本塁上のコリジョンルールでビデオ判定で完全なる走塁妨害行為。
ドンガバチョのスネを避けた刹那、そこにスルリと明治SH永友が風のように入り込み、秒殺でボールをSO加藤に。
全てが0コンマ何秒の出来事。明治の華麗なるターンオーバー。
ドンガバチョはサッカーボール大の顔を持つ40代後半の母親。風の永友はブレザー姿の高校生息子。
陣地を勝ち取ったガバチョとブレザーは2人並んで、速攻でスマホゲーム。
なんやよう知らん、2人でやるゲームらしい。
ボール(席)を獲られた私はというと、勝ち誇り、にこやかにゲームに高ずる母子の姿を吊り革から見る。
「凄いね、マジか」
せめてもの負け惜しみだ。ガバチョに聞こえるほどの声で呟いたが、ガバチョは完全に無視、反応はない。これはプロの席取りに違いない。
尻のサイズは小錦並みだから本当にお関取かも知れん。
しっかし、凄まじいばかりの母性本能。高校生のゲーム小僧に、そこまでして身体を張るとは、母親のカガミではないだろうか?
これで日本も安泰だ。
セ○ズリひとつこくのに、ママが「違うだろ〜持ち方が〜」と指導でもするつもりだろう、仲良しこよしは大いにけっこう毛だらけネコ灰だらけ、お尻のまわりは○○だらけ〜。
あ〜あ、なんやようわからん敗北感満載で、小生、国会議事堂前で下車。
相変わらず母子は互いのスマホを見つめては微笑んでいる平和な光景、日本の縮図。
そして明日の選挙だけど、消去法で行くと、候補者全員消去だよ、間違いなく。
この母子なんかは絶対に選挙なんか行かないんだろうな、ドンガバチョ。