3045 ユダヤの民
3/25-18
東京中日を辞めてゲンダイに入るまでの2年間、フリーランスに憧れて、湾岸戦争を取材したことがあります。
自費で購入したCanonと雑誌社から預かった数多のフィルム。
目的はパレスチナ難民キャンプの現状やイスラエル市内の状況の取材です。
取材証もないゲリラ潜入でした。
イスラエルとパレスチナの紛争の予備知識は図書館で焼き付けた程度ですので上っ面だけです。
出エジプト、モーゼの十戒、シナイ山、ソロモン、イスラエル王国、ユダ王国、バビロン捕囚、選民思想、メシア、預言者、エルサレム、ヘブライ、バビロニア、そしてパレスチナ・・・。
受験勉強ではほとんど頭に入らなかったキーワードが線になってようやく繋がったことを覚えています。受験時代は暗記学習でしたが、実践の学習となると、イメージで記憶するのでしょうね。
さて、昨日の4時間30分ノンストップ勉強会「ユダヤの教え」を書かせてください。当時の取材はパレスチナにフォーカスし、ユダヤに関してはホロコーストの方が関心が高く、これはこれで別記させていただきます。
若かりしころ、アメリカに2年半留学しており、その頃も少なからず人種差別を体験しました。
人種と人種が鬩ぎ合う世界ですからいろいろありましたが、特に黒人とユダヤ人への差別は多くありました。
たまたま僕の寮のルームメイトがユダヤ人でした。でも、白人はみな同じ顔に見えたので、僕はユダヤ人が何であるかさえ知りませんでした。いいヤツでした。たまたま同じ歳の19歳。
春休みに彼が帰省する実家に誘ってくれました。同じ歳なのに自家用車を持っていて、スゲ〜と思いましたが、アメリカは車社会、そんなに珍しいことではなく、田園では高校生も車で通学のようでした。
まだよく英語がわからない3ヶ月くらいのことです。複数の友人から言われました。
「Takakiお前、Ronの家に行くんだってな!せいぜい気をつけな!」
「どういう意味だ?」
「お前知らないのか?ヤツはジューだぜ!」
ジューとはユダヤ人、つまりjewish(ユダヤ人)の差別用語がjew。
幼き頃、親父から聞かされたことがあります。
「アメリカではジューという言葉を使ってはいけない。だから日本語の数字の十は『じゅう』と発音してはいけない。九と一で『くのいち』と言いなさい」と。
前後の脈絡まで記憶になく、つまりそういうことだったのか、とその時思い出したことを思い出しました。
「では何故、Ronがユダヤ人だとしたら、気をつけないといけないんだい?」
「ハハハ、お前何も知らないのかいリトルロケットマン!ユダヤ人の家で水の一杯でも飲んでみろ、後から請求書が回ってくるぜ、ハハハハハ〜」
全く同じ内容の忠告を、カナダ人のジミー、イタリア人のテオ、ギリシャ人のパナヨテスから聞かされました。
まあ、請求書が来ても水一杯なら何とかなるだろうと思い、どこへ行くのか全くわからないRonの車に乗り、シカゴから約6時間、たいそうな田園にやって来ました。
Ronの家族がろくに言葉の通じなない日本人を歓迎してくれた。その歓迎ぶりはよく覚えていますl。「むかし、ユダヤ人が戦争で日本人に命を助けられたことがある」と親父さんが一生懸命説明してくれたが、ほとんど何のことだかわかりませんでした。
それが杉原千畝のことであることを知ったのは、ずっと後のことでした。
何より「水」が怖かった。コップ一杯いくらするのだろうか?そればかりが気になりました。
やがて夕食になった。
あの歓待ぶりとは裏腹なかなり質素なものだったと記憶するが、とにかく請求書が怖かった。
当方、一泊程度のつもりで来たのだが、車で6時間、しかもここが何処だかわからないので徒歩で帰るわけにもいかず、結局1週間、Ronの家に滞在し、また2人で寮に戻った。とても質素な家庭でした。
あれから40年ほど経つが、未だにRonから、あの時の水や料理の請求書は届いていない。僕がとてもいいヤツなのでゴチしてくれたのか、杉原千畝さんのおかげか、あるいは失念したか?
いずれにせよ、3人の友人の忠告はユダヤ人に対する人種差別的なブラックジョークであったのだと半年くらいして理解できた。あの日から、何度もアメリカを訪れ、多くの人と接するが、やはり黒人とユダヤ人に対する偏見と差別は根強く絡まっている。
ユダヤ人=金儲けに長けている=金に汚い
というのが一般的な構図であり、自分もそのような世論を信じる一員であった。紛れもなく昨日までは。
「ユダヤの教え」
その出だしはこうであった。
「自分達の民族は5000年もの間、地球上のあらゆる場所に行っても虐げられて来た。どこへ行っても。 中国の4000年よりも、もっと長い5000年間。そして今でも。 どんなに真面目に働いてもユダヤ人であるということ、ただそれだけで虐待される。 では、どうするか? 虐待されない方法を身につけるしかないでしょ。 例えばその国の言葉に精通することも、方法のひとつ。 誰からも奪われないもの、持って逃げる必要のないもの、それは教育。だからユダヤ人は子供の教育にはとてつもない金額を支払うのです。小学生ひとりに対し年間800万円くらい。日本では二十歳が成人ですが、ユダヤ人は13歳です。13歳で社会に出て大人と対等に渡り合うことが原則です。 本日は、そんなユダヤの考え方を教えます」
こんなところからスタートしました。会場は200人くらいの席に250人くらいでしょうか、立ち見の人もいっぱい居ました。
ところで、このセミナーですが、当初、無料と聞いていたのですが、最後になって、講演者のRyuちゃんから、お金までいただいてしまいました。
半端ない金額なので公表をためらいますが、長文を読んでいただいたので書きますね。
僕が72歳までに得る金額が累計2億2728万円で、92歳まで、Ruyちゃんのメソッドを実践したとしたら、最低で6億8184万円になります。ありがとうございます。あり得ない金額だと思いますか?
でも、昨夜はアフターでそのメソッドを活用してる50歳の女性と実際に食事をしまして、彼女は3年そこそこで累計1億円を突破されました。
昨日も投稿しましたが、その億万長者のRuyちゃんですが、タクシーではなく地下鉄乗り継いて帰宅。これもユダヤの教え、生きるため、成功へのメソッドです。
続きはまた書きますね。