3199 ちくわぶ鍋
11/17/18
木漏れ陽が明けの眼に優しい午前7時過ぎ。
週休が2日制に定着してから土曜日の朝は、日曜日のそれより褒美の飴玉のようで休みなのに、平日よりは遅く、日曜よりは早く自然と目が覚める。
共稼ぎの妻はまだ、ベッドにいる。洗濯機の回る音が聞こえるので、二度寝だろう。今朝は僕が朝食を作るとするか。と言っても、サラダにトーストにソーセージ2本とコーシー。卵はどうするか、妻が来てからリクエストを聞くとしよう・・・
12月(シワス)に手が届きそうな11月も終焉を迎えたあさ。
僕は3年目となる家賃20万円の地下室四畳半でちくわぶ鍋の朝ごはんを食べていた。磨りガラスの隙間から漏れるほんの少しの明かりが朝を告げる。
木枯らしが吹けば私の季節。地下鉄銀座線補修工事の季節労働に応募した。年齢不問が魅力だった。それにここなら寒さを凌げる。深夜11時から早朝4時まで、休憩ありで日当8000円、交通費は出ない。ヘルメットは貸与してくれる。年齢を考えるとこんな仕事しか回ってこないアベノミクス。それでも、この仕事なら耳鳴りも気にならない。ところが、健康診断証の義務付けという段階ではねられた。思うにならない、理想と現実の格差、これが普通の人生。
人生は人が生きると書く。
本日もついてる 感謝してます。
(安魔鬼太郎)