少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

3424 第3の人生

2/9/19

コクります。出会い系アプリに登録しちゃいました。
もちろん、親にも子供たちにも内緒です。
主人と離婚して11年、子育ても終わったし、何かを変えなきゃってずっと燻っていました。
主人は次男坊で田舎のご両親のお世話とか、結婚するにあたって私なりの打算もありました。ご長男さん夫妻が同居とのこともあり、普通に結婚しました。
ところがご長男さんが離婚されて、そのお嫁さんの役目が私に回ってきたんです。主人の実家は三重県、新幹線で名古屋まで出て近鉄に乗り換えて、移動だけで半日です。幼い子供2人連れて。
でも姑さんから「手伝いに来るのに子供なんか連れてきて常識がない」みたいなことまで言われて、交通費も自腹なんです。

主人に相談したら、直接、義母に伝えたみたいで「嫁が実家の手伝いをするのは当たり前、交通費払うのが、そんなにおいやでしたら、こっちに住みなさい。こっちにだって幼稚園くらいあるわよ」と叱られ、脳梗塞の義父の看病もあり、子供を連れて三重に移住しました。主人は仕事の関係で東京でした。

実母には心配かけたくないので相談しませんでした。義母からはワンアクションごとに、それは違う、そうじゃない、前の嫁はよくやったのに、東京の人はこんなこともできない、と言われ続け毎日お風呂で泣いてました。

でも、離婚してひとりで子育ての自信もないし、主人とは比較的良好な関係ですし、でも、息子の幼稚園でも地元意識が高くてママ友はひとりも作れませんでした。もともと長男が小学校に上がるまでという約束でしたけど、もう私の神経が持たなくて、一年を待たずに、荷物も残したまま、母子手帳と現金だけ持って、子供を連れて汽車に飛び乗りました。

現金も汽車賃ギリギリで、子供たちには名古屋駅のプラットホームで立ち食いの麺を食べさせたました。「ママはどうして食べないの?」と長男に言われ「ううん、ママはお腹いっぱいなの」と言うと長男は「ボクもお腹いっぱいだから、ママ食べて」とどんぶりを私に渡しました。

幼心にも、私の傷心を長男は察していたんでしょう。突然の優しさに、私はプラットホームでしゃがみこみ泣いてしまいました。「ママ大丈夫?」「ママ泣かないで」と幼子2人が肩を揺する。ホームに居合わせた大人たちが「大丈夫?具合悪いですか」とかりそめの無責任な愛を投げかける。

小さな人の輪が出来、3歳の娘が不安と恐怖を感じたのでしょう、大きな声で泣きはじめました。その泣き声にはっとした私は自分が泣いてる場合じゃないと気づき、次に来た東京行きに飛び乗りました。長男は何かを我慢しているような様子でずっと景色を見ていました。娘はいつしか私の膝で泣き寝入りです。

主人は静かなタイプで真面目なのですが、やはり封建的なのでしょう、私と子供たちより、結果的には三重の両親を選びました。
私から切り出した離婚ですから慰謝料はありません。でも、子供の養育費はきちんと払ってくれました。だけど、パートを掛け持ちしても女手ひとつの収入ではギリギリの生活がやっとです。実家の母が時折、ダンボールで食品を送ってくれるのですが、たまに封筒が入っています。お金なんですけど、7000円だったり12000円だったり、年金暮らしの、そんな絞りだした愛にまた涙です。

長男は奨学金600万円を借りて大学を卒業しました。就職してあまり高くないお給料から返済していますが、そのことで愚痴をこぼすことはありません。

きっかけはママ友時代のゆーこです。私よりいっこ下だけど、やはりシングルマザーで、引き篭もる私を時々連れ出してくれました。「第3の人生を探そうよ」なんて言って、私のスマホに勝手にチャチャとアプリをダウンロード。出会い系です。

ゆーこはもう3人の人と会ったそうです。会うたびに理想に近づくと言ってました。私はまだ登録しただけですけど、何人かの方からアクセスいただきました。まだ怖くてどなたにも返信していません。

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