4042 ユーミンのライオン
5/8/17
若い茄子が膳を運ぶ夕暮れ時午後6時。
「夕焼けに小さくなる くせのある歩きかた」
茄子の気を惹くためだろうか男は一節を諳(そら)んじてみた。
「はあ?何ですか?夕焼け?陽が長くなりましたね」
「チミはユーミンって知ってる?」
「ユーミン?あの歌とか唄ってるヒトですか?」
(そうそう、歌とか唄ってるヒト)
「そう、ユーミンのダンデライオンとか知ってる?」
「ライオンですか?たぶんお母さんが知ってます」
男が高校生の頃、親父のステレオをぶん取ってユーミンを聴いていた。隣の部屋では親父がナショナルのカセットデッキで都はるみのテープを鳴らしていた。
♫さよ〜うなら〜さよな〜ら〜♫ うるせ〜ぞ、クソオヤジ。
今、ユーミンを聴くと、同じようにクソオヤジになるのだろうか?
♫ ふるさとの 両親が よこす手紙のような
ぎこちない ぬくもりほど 泣きたくなる ♫
こんな詩が書ける人は世に二人といない。
しかし今は、ラインでチャチャチャ〜。
スタンプホイホイホ〜イ〜だ。
男は今、ユーミン マイ ベスト 100を作成中。
次々に名曲が蘇り、順序の入れ換えに、泣きたくなる。
コメント
トヨジさん「いい暇つぶしになるな🎵(*≧∀≦*)」
ヨシミさん「今日もうちのメニューより豪華ですね。「翳りゆく部屋」を今聴くと、泣いてしまいそう」