4361 2万円の蔦取り
6/6/16
おはようございます😃
朝から、あまり愉快ではない話。
お隣の家が塗装工事のため、足場をかける。
都内は建築法で定められた基準法に基づき、境界線から50㎝内側が建物の外側でなければならない。つまり隣家との距離、最短で100㎝、つまり狭い。
足場もいいし、塗装も問題ない。隣家の奥さんから、安菓子の提供と事前の挨拶もあり、全て問題なし。
たまたま、我が家の隣家側の壁に蔦が生えていた。数にして5〜6株、たいしたことはない。蔦は綺麗で好きだけど、蟻ん子ジャックが蔦をハシゴ代わりにして無断でキッチンに侵入は困る。
足の痛みが取れたら、隣家に断り、中間にあるブロック塀に登り、花鋏で、ちょちょちょと切ってやろう。ブロック塀に登れば10分とかからぬ作業。
で、これを、足場を組みアンちゃんに頼んだ。
「悪いけど、根の部分だけ切ってくんない」
ハサミを渡すと、「そんんもん、いらんすよ、手で十分」
「あ、そう。ありがとう」
「ついでに、蔦、全部取っときましょうか?」
「いやいや、それはいいです。茎を切れば、勝手に枯れますから」
「いや、どうせついでだから、やっときますよ。そのかわり、蔦は、下に放置でいいですよね」
「ああ、もちろんもちろん、すみませんね、ご親切に」
で、今朝、ラジオ体操6:30の時点ではまだ蔦はあった。
で、外出時8:30、家を出ると、親方らしきオサーンがニコニコしてやってくる。
「安藤さん、蔦は取りました」
「ああ、すみません、どうもありがとうございます」
「でさ、悪いんだけど、若い衆にちょっと包んでやってくんない」
ああ、そういうニコニコね。
「え? ちょっとっていくらくらいですか?」
「いやいや、気持ちでいいんだよ」
「気持ちはいくらですか?」
「1、2万でいいんじゃないかなぁ」
最初は全員の缶コーシー分、千円くらいなら仕方ないと思い、覚悟したけど、金額聞いて1円も出す気にならんくなった。
「それはいくらなんでも高すぎません?」
「いやあ、だってさ、足場組まねえと、あんなの全部取れないんだからさ」
(アホか)
「いやあ、あんなの下から引っ張れば、すぐに取れますよ」
(現に反対側の壁は引っ張って、簡単に取れるので、反対側の家の蔦も、僕が取ってあげた)
「いやでもさ、仕事したんだからさ」
「いや、あれが仕事というなら、最初から頼まないし、第一金額が可愛くない。あれで2万なら、毎日でも僕がやりたいね」
「じゃあさ、最初に言わなかった俺が悪いけど、1万円、ダメかな」
「ダメというか無理ですね」
親方は引き下がった。
こちとら無粋な田舎モンではない。
職人に、ついで仕事とはいえ、何かを頼めば、そりゃ最低限の礼はするさ。でも、ついでに茎を5、6本、切ってくれが2万円とはふざけてる。しかも自らの要求。これは、そっちが無粋な田舎モンだろう。
世の中には相場というものがあり、それは双方が相通じる場であり、大きな落差は相場ではない。
足場屋だけに足元を見たのか、まったく洒落にもならん。
本日もついてる 感謝してます。
成城学園から吉祥寺なう。