4604 トヨジの裏切り
7/10/17
この中に裏切り者がいる。
破天荒を気取りながら、ITに走ったヤツ。
数年前のこと、その男は俺にこう言った。
「他の奴らがスマホとかにしても、俺らはずっとアナログでいまい」(三河弁=みなさんがITに走ろうとも、我々はガラ系の携帯電話を使い続けようじゃないか)
ほほう、田舎にも、なかなか気骨のある奴がいる。ラスト・サムライだな。あんまき高校の同級生として誇りに思う。
お前が死んだら、三河地方、最後の野武士として銅像を建ててやろうぞ、とそれくらいに思っていた。
めまぐるしい時の流れに翻弄されることなく我が道を貫く姿勢。日の出に起床して日没に帰宅する石器時代の生活。
無類の酒好きだが、たとえ一滴でも飲酒運転はしない。嫁さんを大事にする。
ここ数年内のトピックスは自宅から徒歩圏内にコンビニができたこと。
そんな気骨人間が、アナログ宣言した翌月、なんとスマホに鞍替えしやがった。
これは地元の中日新聞にも掲載されたが、愛知県内の建築業界で初めてスマホを手にした職人第1号、建築業界へのスマホ導入の先駆けだった。
それまでの愛知県の職人の3種の神器は、タバコ、缶コーシー、携帯電話だったが、ニュー・サムライの出現で、3種の神器は、 孫の写真、愛妻弁当、そしてスマホへと変貌した。
男は家族のため、タバコを断ち、寂しい仲間の絆でもあるコンビニ食を、あの野郎、カッコつけやがって、と羨まれる愛妻弁当を車内で喰らい、そしてスマホの待ち受けに孫の写真を貼る。ある日突然、渡世人・高倉文太が、マイホームイクメンパパになっとるやないか!
これだけ、書けば、読者は良き職人、良き夫、良きジイさん、だと思われるでしょう。しかし、忘れてはいけません。この男は裏切り者なのです!
私は週刊文春とこの男に裏切られたのです。
今から、私は、この男の裏の顔を暴露します。
この男、オカダトヨジは、ラスト・サムライを気取り、「俺たちはアナログでいまい」とカッコイイことを言いながら、その裏でいち早く、スマホに替えていたのです。酷いです、本当に恐ろしいことです。
しかも、あの男はスマホを使い始めて4年も経つのに、未だにiphonとアンドロイドの区別がつきません(まあ、そこはおいらもおなじだけど)。
さらに酷いのは、たまにあの男が、「久々に横綱ラーメン食べました」とたった一言 、感想も述べずに、事実とラーメンの写真をFBに投稿するだけで、イイね、が200〜300も来るのです。
私は嘘をつきません。
あの男が、ずっと携帯電話でいよまい、と言うので、今でもガラ系です。長時間喋ると耳が熱くなります。何かを調べることもできないし、メールの打ち込みもやたら時間がかかります。
そして、私はクマちゃんにこっぴどく叱られました。
これは全てあの男の責任です。
オカダトヨジさん、私の青春を返してください。
コメント
マサノリさん「また人のせいにしている」
裏「トヨジのせいです」
ボボ「安藤はよっぽどトヨジが好きなんだな 俺は高木が好きだけど 笑」
裏「モーホー様でしたか〜?」