4789 松崎尚夫先生のプロポーズ
8/15/17
「実は・・・独身だと、申し込む権利がないんだ・・・。家族持ちでないと、申し込むことすらできんのだ。まあ、結婚してなくても、婚約者がいる・・・ということなら、なんとか申し込みはできるみたいなんだ。今日、市役所に行って確かめてきた」
なんの話だかわかりますか?
これが、松崎尚夫先生のプロポーズだったそうです。
松崎先生 追悼記6
昭和40年代の愛知県安城市、トヨタ自動車が最盛期を迎え、隣市の安城市はベッドタウン化の先駆けとなり、農地が宅地化され市営の分譲住宅が売り出された。
松崎先生が住む別所団地もそのひとつ。市営であるため、妻帯者もしくは親子兄弟など家族同居が条件となり、その上で抽選。
松崎先生はこの団地の購入にかこつけ、どさくさにプロポーズしたと言うわけだが、それはそれで、カッコいいではないか?
「当初、売り出しは8棟だったんですよ。でも、抽選でうちは外れちゃったんですよ、ホントはね。で、補欠の1番というのをいただいて、もう、諦めていたんですけど、前の方がキャンセルされたとかで、繰り上げて当選させていただいたんですよ」とは、プロポーズされた寛子夫人。
偽装婚約が成立したというわけですか?
「はい、私もね、最初は団地を購入するためだけのお話とばかり思っていたんですよ。そしたらね、本当に結婚する言うもんですから・・・」
なんとも美しい昭和のラブストーリー。サプライズプロポーズの先駆け最先端。嗚呼、「新婚さんいらっしゃい」に出て欲しかった〜!