12/16/19
午前、ゴルフの原稿校了して、およそ10年ぶりの世田谷ボロ市。
今や、フリマや手芸品の発表会と化して、当時の面影もなく、人も半減し、知り合いの業者も9割が撤退した。
かすかに残る旧知のアイちゃんも、初日から早仕舞いして、明日は休むそうだ。
売り上げはかつての半分、終了時間も夜9時から1時間繰り上げて8時。
ボロ市保存委員会のクソ親父どもがプロのテキ屋を締め出して、江戸時代から400年以上も続く日本最大の露店骨董市は、子連れ(人混みベビーカー)犬連れのお散歩街道と化し、名物と称す機械で突いた「代官餅」なるただの餅に2時間も行列する人生の無駄人のオンパレード。嗚呼。
私にはいい思い出がある。骨董屋デビューの年に、知人から譲り受けた場所、たかだか半坪で初日に45万円も売り上げた。しかも、店で売れ残ったクズ骨董がである。4日間で100万を売り上げ、しかも残飯処理みたいな形で天狗様になった。
調子の乗り、最大4店舗まで手を伸ばした。当時、ボロ市の一角を確保するのは至難の技で、順番待ちで早くても10年はかかると言われたけど、そこは蛇の道は蛇、手練れのビリケン様と呼ばれた所以である、すでに25年前のことだけど。
当時は大盛況でラグビーのモール状態で、自力で動くことも出来ないくらいの人出でした。よく売れたんで、帰りにはよっちゃんや、松ちゃんと、必ず焼肉に行ったけど、今は吉牛にも行けないみたいな。松ちゃんは孤独死したけど、よっちゃんは相変わらず魅力的な商品出してたな。声かけたかったけど、ただの素浪人に落ちぶれたので遠慮した。
