2021-04-12 5895 4/12/17 確か、まだ一冊、自宅本棚に山崎富栄の本があるはずだ、読んでみる。過日も書いたけど、西村何某による「苦役列車」なる芥川賞作品。読む側が苦役を強いられるような汚文を選考する選考委の品位とはなんぞや、と改めて思う。堕落しきったセンズリ小僧なら、探さなくともいくらでもいる。しかし、死と背中合わせ、紙一重の重さで文字一句を自身の血液と引き換えにするような作品とは、偶然にしか出逢えない。これから荷物を取りに一時帰宅が許された。 太宰治武蔵野心中 長篠康一郎 広論社 1982年