少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

6122 桶川警察の大罪

5/12/20

「7日間ブックカバー、読者文化の普及に貢献する為のチャレンジ」

 金沢靖さんからバトンを預かりました。勝手に12日目です。
 漫画を含めれば蔵書5000冊の読書家です。

戦記&ラグビー〜山岳-野球-文学-宇宙思想(哲学)-ナチスホロコースト-移植医療-戦時中の人体実験事件-昭和の私小説「愛と狂気」-「御巣鷹山日航機墜落事件」-「ホスピス」ときて本日は「殺人事件」がテーマです。

殺人事件の被害者が、犯人を名指しする「遺書」残していた。
という衝撃的な序文で始まる「桶川ストーカー 女子大生刺殺事件」。1999年10/26。国鉄桶川駅前の人混みの白昼、まるで映画のワンシーンのように、狂人の刃に崩れ落ち、21年のあまりにも短い生涯を他者の面前で奪われた屈辱と無念。
著者はルポライターの専門ではなく、当時写真週刊誌FOCUSのカメラマン。レンズ越しに記者には見えない視点から事件をつぶさに記録、分析していた。
この書には大きな2つのテーマがある。まず一つは犯人に対する憎悪、そして被害者への手向けと、哀悼。
もう一つは、埼玉県警・桶川警察署による殺人幇助ともとれる杜撰な捜査と、被害者を「見殺し」にしたとしか解釈できない、有り得ない対応。まるで「殺されなければ事件として取り合わない」捜査。被害者の叫びを無視し続ける署の方針。県警全体に蔓延る隠蔽工作と、我知らぬと開き直る不正義、あるいは意図的悪意。むしろ、読者は犯人より警察に憎悪の念憎悪を感じたであろう。
冒頭にあるように、当初から犯人は特定されていたのである。

タイトルの「遺言」は著者がレンズ越しに見た、被害者の心の叫びを被写したようなもの。

著者・清水潔 フォトジャーナリスト

ルール
①本についての説明はナシで表紙画像だけアップでよい(説明しても良い)
②その都度1人の友達を招待し、このチャレンジへの参加をお願いする(タグ付けするかどうかは自由。できれば事前に打診しましょう)
③以下のハッシュタグを付けて貰えると嬉しいです。

#7日間ブックカバーチャレンジj

少数派日記21

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