少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

6210 もう一度投げたかった

6/5/21

fa30y (06/05/21) 6:49起床 W不測定

 時代が許してくれていたなら、自分は、自分はきっと、あの男の顎が砕けるまでぶん殴っていた。

 怒りで血管が切れるかも知れないので、読まれる方はご注意ください。
あれは1992年、5月初旬のこと。前月30日に47歳の若さで他界されたレジェンド大杉勝男さんの告別式が信濃町で行われたその日でした。
 残念ながら、私が記者になったのは大杉さんの引退と入れ替わりでしたが、コメントを求めると気軽に応じてくださいました。
 大杉さんが亡くならた時、私はすでに東京中日スポーツから「日刊○○○○」という夕刊タブロイド紙に移籍していました。

 会社を悪くいうつもりは毛頭ありませんが、ある種の違和感を抱いていました。私が所属した運動部に関してだけの話とします。
 我々の仕事は、選手、関係者、専門家、評論家などの方々からコメントをいただくことで成り立っています。コメントを頂いた方には、掲載紙を郵送し、本来なら礼状を書くのが筋ですが、私は電話での謝辞で済ませました。謝礼金は会社から出します。

 ここまでは、さすがにみなさん、やっていると思います。
ところが、そのコメンテータの方が、逝去された際には、通夜もしくは葬儀告別式のどちらかに伺い、手を合わせるのが、人としての最低の礼儀だと思っていました。私は電話でお話ししただけで、一度も面識のない方でも、お世話になった方の葬儀には、すべて参列させていただき、礼と別れの挨拶をさせていただきました。当然の行為として。

 で、大杉さんの告別式のあと、黒い上着と黒いネクタイを外し、築地にあった社に戻りました。夕方4時くらいだったと思います。私の服装とグレーの蓮模様の紙袋をみれば喪の帰りであって、最期の主人公が大杉さんであることは容易にわかるでしょう。野球とゴルフの連中、上役も入れて運動部の一角には10人くらいはいたと思います。

 そんな中で、ひとりの外道が発したひとことに対し、冒頭の殺気と言ってもよい感情が一気に込み上げたのです。

 外道はこう言いました。
「こう言っちゃなんだけど、次はカープの津田だよ」

 こいつ何言ってんだ!とカチンと来たと同時に、そこにいた10人ほどの連中が爆笑したのです。
 アタマ、おかしくないですか?こいつら。

 少なくとも、東京中日スポーツでは、絶対にそんな光景はありえません。先輩も後輩も上司も、まあ、ひとりふたりキ○ガ○もいましたけど、理性と常識とプライドを持ち、恥さらしはいませんでした。

 ところが、ここのオッさんたち大丈夫か?
「次は津田」がそんなに可笑しいかい?

 この瞬間ですね。
「ああ、こいつらと定年まで一緒に仕事なんて絶対ムリ」と。

 怒りを堪えましたよ。もうその瞬間から全員軽蔑です。
人の死をなんだと思っているのかね。お前たちが爆笑してる間も津田さんや、家族や医師、看護師たちは、津田さんの回復を祈って必死で戦っている。
 逆に、その男を殴らないまでも、口論すらしなかった自分も情け無いのかも。幸か不幸か、津田さんとはゲーム以外で一度も面識がない。酒も飲んだことないから遠い存在だった。
 しかし、それがヤクルトとか中日で、親しい選手だったら、間違いなく手が出ていただろうね。こんな連中が偉そに記事書くなんて、許せんのひとことに尽きますね。

 まあその記者は、当然ながら社内からも社外からもキ○○○認定されて、ほとんど相手にされず、自分が現場に行くと、球団の選手たちからは「ゲ○○○さん、俺、アイツ嫌いだから、聞きたいことあったら、今度からあんたが聴きに来て」と言われるわけで、自分には好都合の面もあったけど。嫌われ者というか、むしろ哀れなやつだった。

 僕が辞めたあと、しばらくしてマルキも辞めたらしいけど、まだ業界をうろついているらしい。29年前のあの怒りが今も燻っている。
 
 大きな手術とリハビリを終え、一度は再びユニホームを着てボールを握ることができた津田さん。そのボールをいつもブルペンで受けていたのが、ヤクルトからカープに移籍した芦沢優さんだ。
 芦沢さんには津田さんの病気について最近、少し尋ねたことがある。しかし、この話はしていない。芦沢さんは、直接、津田さんからいろいろと相談を受けていた立場なので、この話を読んだら血圧上がるだろうなぁ〜。

 「もう一度投げたかった」

 大杉さんから一年後の7月20日津田恒実死去。享年32歳。
泣きながら読んだ本です。明日はウルトラ警備隊頑張ります。

あ、それと「ビリケンチャンネル 第2弾」出ます。見てくださいね!

 本日もついてる、感謝してます。

PS く〜ちゃんの友達?兄弟姉妹?を発見。家出る時、寝てたからく〜ちゃんではないはず。にしてもここはチャミーのお友達のマックスの庭だよ。マックスは夏になると生きたセミをバリバリ食べるので、自分は気味の悪い子だったけど。

少数派日記21

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