少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

6326 追悼・大島康徳さん4

7/9/21

fa30y (7/9/21) 6:45起床 w不測定

 午前中、東京医大へ。外来診察のDrから、入院担当のDrにバトンタッチ。入院の手続き。そしてPCR検査。この先進時代に鼻綿棒は芳しくない。感染してたら病院から電話。連絡なき場合は無感染とのこと。来週火曜日から絶対安静とのこと。東京医大9階、宮内庁御用達の割烹「青山」にて鯖のみぞれ煮定食プチ贅沢1350円。美味しかったです。
 笹塚でジム60分、3/1から皆勤、土日は除く全試合に連続出場も来週で途切れるのが心残りです。

大島康徳さん追悼4』

 そこでどんな会話がはずみ、いったい何がどうなって、こうなったのか?という仔細は一才わからないが、運命の糸が絡まる前に、みゆきさんの言う「縦の糸」と「横の糸」が不思議な2枚の布を織りなした。

♪なぜ めぐり逢うのかを 私たちは なにも知らない♪

1番ライト田尾安志。当時のドラゴンズ、バレンタインデーのチョコレートは有に1000個を超えた。牛島と2人して3位を大きく引き離し、女性たちが興奮して失禁する、ジュリー、ショーケンの世界だった。

♪ いつ めぐり逢うのかを 私たちは いつも知らない♪

4番レフト大島康徳。大分の田舎育ち。高校を卒業して名古屋。大分に比べりゃ、そりゃ女子は多い。少しはチレーなお姉ちゃんもいただろう。しかし、若い時期は寮暮らしで野球漬け。そんな純情青年だから、女子と何を話していいのかわからない。なんなら野球よりも難しい。

♪ どこにいたの 生きてきたの 遠い空の下 ふたつの物語♪

そんな、どこにいたの?ってあんた。
いくら野球を知らんと言ってもやね、ドラゴンズの田尾と大島を知らん?ってどこのモグリやねん。なめたらアカンよ!
え?ホントに知らんかったって、マジかぁ〜。

♪ 縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かを 暖めうるかもしれない ♪

「ヤス!おまえ、いくつになった?」
「28っス」
「ほ〜か、九州にな、ええ娘がおるんやけどな!」
ある日のこと、大島さんの後援者の重鎮が見合い話をもって来た。
プロ野球選手はな、早いうちに結婚して身を固めた方が大成するんや。おまえ、彼女おらんのやろ、わしが紹介したるから背広着てこいよ」
「あ、はい・・・」

ドラゴンズの九州遠征に合わせて、後援者は見合いの場を設けた。
すると、そこへ2人の男が現れた。
慌てた後援者が大島を呼びつけた。
「ヤス、なんや、あの男は?」
「え?あの男って、田尾ですけど?」
「だから、なんで田尾が一緒についてくるんや。今日はおまえのお見合いやぞ」

口下手な大島さんは見合いで初対面の女性と何を喋っていいのか分からず、そこで弁の立つ後輩の田尾さんを助っ人として無理矢理連れ出した、という。

「おまえなぁ、見合いは野球と違って代打とかあらへんのやで。見合いの娘がやな、まかり間違ってやな、田尾を気に入ってしもうたらどないすんねん」
「いや〜、田尾はモテるんですよ。仮に女性が田尾を気に入っても、チョコレート1000個もらった男ですから、名古屋にもいっぱい候補者いるから心配ないですよ。それより僕と彼女と2人だと、場が白けてしまいますからねえ」

 そこでどんな会話がはずみ、いったい何がどうなって、こうなったのか?

 翌年のシーズンオフ、盛大な披露宴が行われ、大島さんと同じテーブルについた後援者はヤスの顔を眺めてタメ息をついた。
 雛壇には、タキシード姿の田尾さんと、あの日の娘さんがいた。

 田尾宏子、ステージ名・マダムレイ。職業=主婦、ヘヴィメタバンドのカリスマボーカリスト
 佐賀県伊万里高校出身。18歳、大島康徳との見合いの席で同席した田尾安志と出逢う。それまで野球?ドラゴンズ?田尾?大島?という人物。36歳でヘヴィメタを始め、今では教祖さま。信者多数。
 マダムレイのFBの紹介文は以下の通り。

『あのね〜友達申請して頂けるのはありがたいけど、プロフよく見てね。
「既婚者ですか?」って、プロフ見てないやん。
還暦過ぎたババァです🤣🤣🤣』

♪ なぜ 生きてゆくのかを 迷った日の跡の ささくれ ♪

「なぜ生きてゆくのか?」
大島さんにとって、それは奈保美さんのためだったと断言できる。
九州での見合いのすれ違い。もし、大島さんが宏子さんのことを気に入ってしまったとしたら、どうなんだろう。その部分は明かされていない。本当に墓場まで持っていかれてしまった。

 大島奈保美さん。元全日空国際線CA。郭源治夫人(元全日空国際線CA)が独身の大島さんに、元同僚を紹介した。

♪ 夢追いかけ走って ころんだ日の跡の ささくれ
こんな糸が なんになるの 心許なくて ふるえてた風の中 ♪

 プロ野球選手の中に、こんな奥手がいたのかと思えるほど、女子を苦手とした大島さん。ようやく源治さんのおかげで、野球人生活終盤の36歳で、震えながら手に入れた家庭。どんなに速いボールや、鋭い変化球よりも苦手とした女子との交際。結婚が遅れた分を取り戻したい。保奈美さんの分まで取り戻したい。

 2017年2月、余命1年の癌宣告。それから4年以上も2人の愛の二人三脚。
保奈美さんは子供の頃から暗闇が怖くて、結婚してからも夜は眠れなかったそうだ。明け方にようやくウトウトする。大島さんが体調を崩してからは、同じ部屋で大島さんが苦しむ姿を見るのが辛かった。それでも生きて欲しい。彼女の願いはそれだけだった。

 彼女のコメントを記事で読んだ。
「大島さんの家族になれて本当によかったと心から思う。最後は眠るように。私たちを傷つけまいと、最後の最後までありがとう、パパ」

♪ 縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かの 傷をかばうかもしれない ♪

言葉がない。

♪ 縦の糸はあなた 横の糸は私 逢うべき糸に 出逢えることを 人は 仕合わせと呼びます ♪

あの日、いったい何がどうなって、こうなったのか?

本日もついてる 感謝してます。
少数派日記21

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