少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

885 格闘王

地球上の人間というカテゴリーで誰が一番強いのか?エンドレスで不毛な論争に男は弱い。意見の違う野郎が三人も集まり、酒でも入れば居酒屋が破壊されるくらいの殴り合いにもなるだろう。実現不可能な机上の空論だが、格闘技がブラウン管(古いか?いや死語か?)から消えて、プロレスごっこをやる子供も、酒場で殴り合う青年も見かけない。これでいいわけがない。どうしたニッポン。
1/18、作家で実業家の一条真也さんから熱いメールをいただいた。内容は格闘技だ。須藤元気さん繋がりで、一条さんのブログを毎日拝読しているが、内容が深く濃い。しかも長文。あの多忙の中、よくあそこまで書けるなあ、いつ寝ているのだろうと、マジに感心してしまう。
格闘技が若い世代(子供)に浸透しない理由はわかっている。それは現代に「タイガーマスク」「あしたのジョー」に匹敵するスポーツ漫画がないからだ。プロ野球が全盛を迎えたのは、「巨人の星」人気に他ならない。
野球にしろサッカーにしろ、永遠の少年を含む少年たちは自分の姿を自分の中の代表選手に託し、あるいはダブらせ、声援を贈る。だから勝てば我がことのように喜び、負けて涙する大人もいる。その姿はバカで美しい。
一条さんからのメールには、誰が最強か?とは問われていない。梶原一騎先生の実弟で、先ごろ、逝去された真樹日出夫さんの著書に関する感想だ。格闘好きの方は「一条真也・ハートフルブログ・格闘技」で検索してください。たくさん出てきます。
さて、では誰が最強か?これは難しい。それぞれの根拠は死ぬほどある。だが、実現は不可能だ。だから、論争になり、最後は掴み合いになる。
プロレスジャーナリストのトシ・倉森さんに電話を入れストレートに聞いてみた。トシさんの口から二つ返事で「上田馬之助」の回答が来た。意外だった。トシさん曰く「あの前田日明の1トンの破壊力のあるキックをモロに受けても平気だったのは馬之助さんしかいない・・・」と。「あとは最盛期のアントニオ・猪木とダニー・ホッジ」。ダニー・ホッジアメリカ人でレスリング84キロ級の五輪メダリストでボクシングヘビー級のチャンピオン。この3人を挙げた。「土俵でやれば横綱が一番、畳の上なら柔道家、リングならプロレスラーが一番強い。ボクサーは寝かされたら何もできません」とつけ加えた。
昨夜、僕も風呂に浸かりながら考えた。僕の結論は「マイク・タイソン」だ。東京ドームで生で見た。記者会見のあとでタイソンのすぐ後ろにひっついた。この時に確かな恐怖を感じた。
「もし、この位置で後ろから金属バットで思い切り、タイソンの頭をカチ割ったらどうなるだろう?」自問した。「きっと振り向きざまに一撃をくらい僕は確実に即死するだろう」と自答した。鮮やかに記憶している。近くに背広姿の猪木さんがいたが、ぜんぜん恐くなかった。
トシさんは「タイソンにも弱点はある」と言うが、タイソンを寝技に持ち込んだとしても、首を締め上げるのは難しいぞ。それに、左右どちらか一本でも腕をフリーにしたらパンチを食らいガードの腕が砕かれるだろう。
それにタイソンは凶暴だ。冷静な判断とか遠慮とか慈悲のカケラもない。あの肉体の中に凶器と狂気がめり込まれている。止めなければ相手を殺すまでやる殺気の塊だ。ダルビッシュと王さんが選手として対決できないように、だからこそ、不毛なエンドレスが少年は大好きだ。
タイガーマスク」を語りたいが、やめておこう、眠れなくなる。
また続き書きたいです。