少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1573 死刑問題

軽軽には語れない議案。
当方、中国での腎臓移植にかかわるコーディネーター故、中国での死刑についていささかの調査をしました。
当然ながら、一党独裁政権では、その仔細は一切公表されず、闇に葬られます。その中に日本人も何人かいます。大方のメディアは年間5000人と伝えていますが、実際には、その倍の1万人を超える・・・と公安関係者から聞きました。それくらいのペースで執行しないと、凶悪犯罪の是正にならないからという理由からです。
中国では死刑判決後、だいたい10日〜14日以内に執行されます。事実、劣悪にして脱出可能な刑務所の囚人を長期収容して、脱走のチャンスを与えると、脱走した囚人が日本に渡り、さらに極悪を繰り返す事実が多発してますから、この問題は対岸の火事ではありません。
公平な裁判が受けられるかどうか、冤罪はなかったかどうかは最大にして決定的な論点ではありますが、結論として安藤総理の総意は国内外においても「死刑肯定」ということになります。
いま、手元に資料がないので詳しく記せませんが、死刑囚自身の著作から、刑務官の体験談、ノンフィクションを含め、死刑関連の書籍は20冊以上は読んでいます。
死刑執行までの期間が長すぎて、最終的には、善の心が芽生え、更生可能と思われる死刑囚までもが、刑場に消えるケースもあり、身につまされる思いです。
それでも、被害者や被害者遺族の思いを思慮すると、これが現法の限界でもあり、されど司法の改革も必要ではないか・・・と果て無き問答に時だけが流れ去ります。
ーーーーーーーー以下ネット記事より転写ーーーーーー

<死刑囚>東京拘置所が処遇公開 運動場は金網越しに空

毎日新聞 1月14日(月)9時35分配信



 70人の確定死刑囚を収容(10日現在)している東京拘置所(東京都葛飾区)が毎日新聞の取材を認め、死刑囚の居室や運動場、食事などを公開し、担当刑務官が死刑囚の処遇について語った。また、確定死刑囚の収容施設がない高松矯正管区を除く全国7矯正管区が情報公開請求に応じ、拘置所・拘置支所での処遇規程など21件167枚の死刑関連文書を開示した。死刑囚を巡るこうした情報公開は異例。

 東京拘置所が撮影を認めた「単独室」と呼ばれる死刑囚の居室は約7.5平方メートル。窓の向こうに、さらに曇りガラスとよろい戸に覆われた外壁があり、外の景色はほぼ見ることができない。風呂はワンルームのアパートなどに備え付けのユニットバスとほぼ同じ。運動場の広さは約15平方メートル。屋根はないが、頭上は二重の金網で覆われ、空は格子状にしか見えない。食事は1日約500円で賄われ、主食のご飯は米と麦の比率が7対3。副食は昼がおかず2品、汁物1品など。

 取材に応じた刑務官は「自殺や逃走の可能性を常に意識し緊張の連続」と語るとともに、死刑囚は他の死刑囚との処遇の差を気にする傾向があると指摘。「公平な処遇を心掛けている」と話した。また、執行されずに処遇が長期化して病死する死刑囚が少なくない現状に疑問を呈した。

 開示文書からは、死刑執行後の遺体処理について事前に意向を書かせたり、誕生月には居室で「誕生会」をさせたりするなどの処遇実態が分かった。

 上部組織の法務省矯正局も取材に応じた。拘置所などでは「有益と認められる場合」に死刑囚同士が居室外で接触することを許容しているが、96年以降、こうした集団処遇を一切行っていない実情などを明らかにした。

 法務省刑事局によると10日現在、東京拘置所以外の▽札幌拘置支所2人▽仙台同5人▽八王子医療刑務所1人▽名古屋拘置所13人▽大阪同20人▽広島同5人▽福岡同19人−−を合わせ全国で135人の確定死刑囚が収容されている。【伊藤一郎】

 ◇「秘密主義」 転換の兆し

 死刑囚の処遇に関する情報が開示された背景には、裁判員裁判で一般市民が死刑判決に関わるようになったことや、死刑囚の数が戦後最多を更新し続けている状況がある。

 死刑に関わる情報は戦後一貫して「秘密主義」が貫かれてきた。だが、09年5月に始まった裁判員裁判では昨年末までに計15件の死刑判決が出された。極刑を巡る判断に一般市民を関わらせる以上、国は刑確定後の処遇についても可能な限り説明する義務がある。

 一方で法務省の統計によると、年末時点の確定死刑囚の数は1970年代後半で20人未満だったが、その後、増加傾向が続き、昨年末段階で一昨年末の戦後最多記録を更新、133人にまで膨らんだ。現場の刑務官の負担は大きくなり、処遇にかかる公費(税金)も増している。

 法務省の富山聡・矯正局総務課長は「死刑は執行が注目されがちで、長期にわたる処遇について関心を持たれにくい」と指摘。今回の一連の情報開示について「処遇実態を国民に正確に理解してもらった上で意見を伺うことが大切だと考えている」と語る。

 一方で、国際的には死刑は廃止の潮流にある。諸外国からの「なぜ日本は死刑を存置しているのか」との問いかけに真正面から応えるためにも、実情を広く知らせる必要があるだろう。【伊藤一郎】
ーーーーーーー以上ーーーーーー

昨年、大島渚監督の衝撃作「死刑囚」を観ました。
シネマランキングで書こうと思っていますが、前衛的過ぎて、完全理解には至りませんでした。
あと2000年のアカデミー賞グリーンマイル」(トム・ハンクス主演、マイケル・クラーク・ダンカン助演、フランク・ダホラン監督)は必見の作品。
1935年のジョージア州の刑務所。黒人の死刑囚とその看守の物語。
ぜひともTUTAYAに走れ走れ。