少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

2460 暗黒


ゆうべは、さすがに寝付けませんでした。
何度も寝帰りを打ち、うとうとすることもなく、携帯の時計を見たら午前4時少し前。


ベッドの両隣りの雲国斉さまの、おむつチェンジとタンの吸引に、看護師さんたちが、相変わらず、何度も何度もバタバタ来るのは、貧乏入院故の試練ですが、友人の息子さん遭難の件は、なんともやり切れません。


友人は、その日の捜査が終了すると、御嶽山から、いったん、刈谷市の自宅に戻るそうですが、そんな、車で、日々通える程度の身近な距離なんですね。
私は12年間ほど、愛知県に居ましたが、チャリンコで移動できる範囲しか知りませんので、地元の地理には明るくありません。


私の病室のベッドはカーテンで囲われていて、カーテンを開けると雲国斉と死臭に包まれるので、(あまりにも薄いカーテンなので、ほとんど効果はありませんが、とりあえず直撃だけは防ぎます)、今日が晴れているのか雨なのか、まったくわかりません。


隣の、雲国斉さまなど、胃瘻(いろう)で食物など口から摂取できず、一日中、タンがノドに絡み、当然、話すこともできず、しかし、排泄物はたれ流し、看護師がタンの吸引に失敗すると、苦しいのか暴れ出し、言葉にならない声で唸ります。
たま〜に様子を見に来る家族は、ものすごく呑気に「おじいちゃん、長生きしてね」「パパ、パパ、アタシよアタシ。もう、しっかりしてよ!」なんて、声をかけて行きますが、少なくとも、ここ三週間以上、この雲国斉さまの、一番身近にいる人間は、何を隠そうこの私であり、その苦しむ声を、日々、聞かされる身にとっては、いっそのこと、もっと楽に・・・などと不謹慎な節介を考えてしまいます。


これから、生きて生きて、日本のため、家族のために人の生を歩むべき命が、風前にさらされ、もうご苦労様の域の人が、本人の意思に反して(たぶんですけど)医療の技術により生かされる。すべてが諸行無常・・・。


されど、時は巡りて、宇宙は生きる。
せめて、噴火が深夜だったら、
せめて、あの日が雨降りの悪天候だったら、
せめて、風向きが逆方向だったら、
せめて、出発が、あと一時間遅れていたら・・・、
すべての、たらればの、どれかひとつでも、充てはまれば・・・


終いえることのない結論に、また眠れなくなる。