731ラグビーW杯の憂鬱2
話を昨日のアメリカ戦に戻そう。深夜に日テレの録画で見ました。
まずは、放射能たっぷりの雨の中で戦った両チームの選手と、放射能たっぷりの雨の中、秩父宮のスタンドの5分の1くらいを埋めた、熱心な観客のみなさんに御苦労さまでしたと申し上げたい。中には年配のご婦人などもおられ、本当に好きなんだなあ・・・と感心させられました。さらにこの場を借りてお礼を言いたいのは、甲子園での高校野球の全試合をネット裏でジャパンのジャージを着て黄色い帽子をかぶって観戦していた、あのおじさん。ラグビー協会のまわし者かと思っていましたが、本当によく目立っていました。あのおじさんのジャージ姿を見て、おっそういえば今年はW杯の年か、と気づいたラグビーファンの方も少なくなかったのでは・・・と僕は思ったのですが、どうでしょうか。
さて試合は1トライ差の僅差で日本が勝利。僕の場合対アメリカ戦はどんな種目のスポーツでも原爆にむすびつき、絶対に負けたくないのです。そいいう意味では、昨日の勝利は嬉しいのですが、なでしこJAPANのアメリカ戦の勝利と比較したら1万分の1くらいの喜びです。
まず、なでしこJAPANはランキング上位のチームに勝ちましたが、昨日のラグビーJAPANはランキング下位(日本13位、アメリカ18位)に苦戦。それはいいとして、僕がカーワンJAPANを冷ややかな目で見ているのは、選手30人のうち、3分の1の10人が外国人選手だということです。
なでしこJAPANは一応全員がたぶん日本人ということで闘い、本当にすっきりしましたが、ラグビーJAPANの場合、どう見ても多国籍軍です。つまり、前章で書いた通り、日本人だけでは世界に通用しないという証明です。もともとアメリカは、国そのものが合衆国で寄せ集めですからチームを見てもアラブ系がいたり、イングランド系がいたり・・・と、日本よりさらに多国籍軍みたいなチームでしたが、ラグビーはサッカーほど外国人選手枠の規定が厳しくなく、そこが盲点となり、自国では代表になれない選手が日本に来て、代表資格を取るという構図ですね。
これはラグビーだけでなく、顕著なのは高校野球の野球留学。関西出身のダルビッシュや田中マー君が強豪校の多い大阪を避け、東北や北海道の高校に進学するのと同じ構図です。
強い選手が弱い地域に行き、将来のために全体のレベルを底上げするというカーワンの構想には賛成ですが、なでしこJAPANのような構成で勝たなければ、過渡期としては意味があっても、現時点では憂鬱な現実を見なければなりません。
全員日本人で構成して、また100点差ゲームで恥をさらすか、大量の助っ人で多国籍軍をつくり、勝てないまでも、みっともなくない試合をするか・・・僕はどちらも嫌ですね。
となると、あの手を使うしかない。
スクラム・ハーフに柔道の古賀、スタンドオフにハンマーの室伏、センターに柔道の石井と極道の清原、両ウイングに100メートルを10秒3以内で走れると仮定した柔道の吉田と小川。フルバックには元気ですかのアントニオ猪木。これでどうでしょうか?ただ問題はFWに日本人じゃない選手が結構いるんだよな・・・(涙)。