少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

842 新しい地球

2012年、平成24年、あけましておめでとうございます。本年も「少数派日記」ご愛読、よろしくお願い申し上げます。
ちょうど、一年前、僕らはこの宇宙空間の中で、ほぼ同じ位置にいました。356日強をかけて太陽をひと回りしたからだ。地球は誕生してからこんなことを、もう10億回も繰り返している。でもどうして、カウンターもついていないのに10億回ってわかるんだろう。けっこうアバウトな数字なんじゃないかな。
僕らの姿が昨年と違うように、地球も少しずつ姿を変えた。たとえば東北大地震。地球にしてみれば、かすり傷。バンドエイドで十分な傷だろうが、こっちはそういうわけにはいかない。でも、そんなことをずっと繰り返してきた。
温暖化が地球を変え、少子化が日本を変える。30秒にひとり死に、25秒にひとり産まれる日本。トキのように絶滅へのカウントダウンが始まっていることを深刻に受け止めなければなるまい。
午後ひとり笹塚をうろつく。ガランとした東京がすごく好きだ。
京王笹塚駅の一日の乗降客8万人。多いのか少ないのかようわからん。僕が出た高校のある愛知県知立市の人口は4万5000人くらいだろうが、ぜんぜんピンとこない。そんなことより、杖をついてひとりで歩く老婆や爺さんの姿がやたら多い。普段は人ごみに紛れてしまう存在があぶり出された感じだ。
みな手にコンビニ弁当やオリジン弁当の袋を携えている。もともと地元の衆なのか、あるいは地方に故郷があるけど、もう帰る家がないのか、高齢で動けないのか、僕にはわからない。ただわかるのは、それがひとりで食べる元旦の晩餐であり、きっと一年前もそうであっただろうし、そして明日もそうなんだろう、ということ。
午後、自宅の三階を掃除していたら、地震で激しく揺れた。逃げようかどうしようか迷っていた。ふと、外を見ると遊歩道を数人の人が歩いていた。誰も地震に気付かない様子だ。普通に闊歩している。
立ち位置や環境によって見えるもの、感じることが違ってくる。
どんな場所にいても、事実を冷静にとらえることを心がけていたい。そこから突破口が開かれることを願いたい。
本年が、みなさまにとりましても希望ある年に成りますように。