少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

273  広州にて10(チャイナドリーム)

6年前、北京までの飛行機代もなかった極貧の彼女が株式投資で億万長者になった話を書きました。その続編です。
僕はほんの少しですが、第六感(シックス・センス)が働きます。(そういえば、ブルース・ウイルスの6センスはいい映画だったなあ。ちなみにウイルスの映画はダイハード系よりアンブレーカブル系の方が僕は好きです。彼にはロックよりバラードの方が似合うと思う、絶対そうです)だから、彼女と再会した時、必ず近い将来、僕にも幸運が訪れると直感しました。そしてその翌日(25日)午前10時、予感は現実のものとなりました。内容は仕事がらみの契約なのでここでは書けませんが、現在進行中の2大のプロジェクトのひとつの契約が電光石化でまとまりました。「やっぱりな」という感じです。本当に奇縁を感じました。
続きはこれだけではありません。まだあります。
再会した時に彼女が僕に尋ねました。「実は父親肺気腫という病気で苦しんでいます。日本でいい薬はありませんか?」と。「肺気腫の薬は聞いたことがないけど、帰国したら全力で探してみます」「ありがとう。期待して吉報を待っています」
彼女の父親はアラ70。チベット高原ラサ近くの標高3800メートルの高山に住んでいるという。ちょっと待って富士山より上空かい。そんな空気の薄い所、そりゃ、普通に生きてるだけで、肺とか悪くなるでしょう。薬より下山することが先決だろう。僕は王医師に言いました。もちろん王医師も同意です。しかし多くのしがらみとやらで、そういうわけにはいかず、下山は無理ということでした。いずれにせよ、帰国したらすぐに探すから、と伝え別れました。
その12時間後、彼女のお父さんが息を引き取ったと、本日(火曜日)聞かされました。
物語ではありませんが、彼女のお父さんが自分の命と引き換えに僕に運を与えてくれたのだと、そんな風に空気が教えてくれました。「輪廻天生」は現世で僕が最も信じる原理原則です。祖父が中国と縁があり、そして自分自身も。10年前には、まったく想像していなかった現実です。チベットの孤児たちとの縁もおそらくその奇縁の延長です。
32年前、僕が卒業した愛知県立知立高校は知立市弘法町という地名にあります。もちろん弘法大師由来の町です。高校時代の3年間、弘法大師空海が何者であるか、僕は知りませんでした。弘法大師空海が同一人物であることを知ったのは、それからずっと後、映画「空海=永嶋敏行主演」を観たときです。それ以来、中国仏教を意識するようになりました。祖父の専門は中国美術、ミイラ、仏教美術ですが、当時は、そんなことすら僕は理解していませんでした。
中学時代の学力のレベルで受験した知立高校ですが、輪廻天生論でいけば、そのすべてがシンクロしていて、無縁ではないのです。すべては必然ということです。
今は、チベットで眠る彼女のお父さんに献杯です。現世で会うことはなかったけど、前世で必ず出逢っている老師なのです。間違いありません。