少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

272  広州にて9(太極拳)

朝6時、僕は起床しましたよ。一年前から中国に居る時は、太極拳の先生について修行です。
笹塚の自宅前の遊歩道では一年を通して雨の日以外は、毎朝6時30分からラジオ体操の会場となり、毎朝30〜40名の人が集まりラジオ体操第一と第二をやります。6時30分より前に起床した時は参加しますが、今のところ打率は2割5分程度、4日に一度のペースです。高校生のころは体育の授業前に必ず行うこの準備運動がウザくてたまらなかったのに、今では愛おしいい思いで、参加しています。身体の錆びついた筋肉や関節をきしませながら、コンチクショーと思いながらやっています。
さて太極拳ですが、これは非常に非常に奥深い武道です。安城北中の同級生のタモミくん(本名です=柔道部=映画マニア)が僕をブルース・リーの映画に誘うもんだから、中学時代は放課後に「少林寺拳法」の修行をし、高校時代は、ながやす巧池上遼一コンビの劇画「男組」にはまり山路師匠(同級生)の元で太極拳を少しやりました。
中国の太極拳の師匠は無言です。しかし王先生を通して僕に伝言をくれました。「お前はお金がそんなに大切か?お金と健康、どちらが大切かよく考えてみろ」と。師匠は雨の日も風の日も365日、同じ時間に同じ場所に来て、太極拳を行います。生徒は20〜30人。50歳の僕は、その中で最年少ですが、とても彼らの動きについていけません。「3年間、毎日来れば慣れるよ」と言われました。
中国4000年の歴史はあなどれません。太極拳の動きは非常にスローですが、昆虫や動物が自身の生命を維持するために外敵と戦い、食糧を確保するため五指五感、身体全体を使い攻撃と防御を同時に行うのが動きの基本です。人類になり武器を使用するようになり(飛び道具は弓矢だけ)、刀や槍を想定した動きもあります。また天地自然に対応した動きもあり千在無幻の動きに神秘さえ感じます。
「継続こそ力為り」。大好きな言葉ですが、今の僕には地球と火星くらいの距離があります。
午前6時。僕が住むマンションの周りにはおびただしい数の中国人が散歩や太極拳、さまざまなダンスにこうじています。太極拳の先生だけで数十人はいます。研究熱心な王先生が全員チェックして選んだ先生です。中国に来て7日間で体重4キロ減。いつもこんな感じですが、帰国すると「さくら水産」ですから、また元通り、いつまでたっても成長できません。