少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

299  食は広州にあり2

更新遅くなりました。書いた原稿がどういうわけか飛んでしまい落ち込んでいました。というわけで前回からの続き。
6・東北地方の餃子館=焼き餃子に関しては薄皮の日本式の方が美味しいと思います。中国では水餃子、蒸し餃子、揚げ餃子が主流で皮が厚め。一人前の量も日本の二倍はあるので多人数で行かないと種類を楽しめません。専門店では具の種類だけで十数種もあり、店員が具に合った美味しい調理法を教えてくれます。ここでは50度の白酒(小瓶=12元=180円)で食道と胃に火をつけ、ハルビンビールで消火するというマッチポンプを繰り返しながら、餃子2種類、羊肉のにんにく揚げ、木クラゲときゅうりの炒め物、湯葉の炒め物、とうもろこしの寄せ揚げ、クレープ生地のパイなど、4人で3000円弱。
7・潮州皇帝料理=ここは僕の一押しの店ですが高額なのでとても自腹では来れません。今回はビジネスパートナーの社長のご招待です。オフィス街のビルの中ですがエントランスからやたら高そうな鯉が泳ぐ池にかかる石段を渡り、専属の風水師が設計した個室へ。内装も風水による調度品で、まず視覚を保養してくれます。かつて存在した潮州という国の皇帝に出されていた料理の復元がコンセプトです。ここの鶏肉料理は、最高です。聞けば山中で自然飼育された鶏のみを使用、エサにも相当な額をかけているそうです。まずは、高級烏龍茶と店のオリジナル月餅のおもてなしで一服。月餅(お月見の饅頭のようなもの)は店のプライドと威信をかけて職人が腕を競りながら作るので、高額なものは1個で300元(4200円)するものもあります。駄菓子屋では100円から売っていますけど。
で本日の料理はホウレン草と山芋のスープ、ロースト鶏、豚耳の珍味、牡蠣の卵とじ、香菜のサラダ、車海老の岩塩包み焼き、蒸し海老の小包龍、きゅうりのラ―油和え、蒸し鶏、揚げ川魚のあんかけ、小魚と豆腐の揚げもの、クルミのハチミツ和え、山芋とギンナンと野菜炒め、芋頭のようかん、他にも数種類出ましたが忘れました。「皇帝を元気にさせるための料理なので、全ての料理は薬といっしょ、降血圧、降血糖効果があるのでどんどん食べてください」と社長は言うけど、どんなに頑張っても料理は減らず半分はお持ち帰りで翌日の朝食です。ひと部屋にウエイトレスが3人もつくので、汚れた皿もすぐに交換してくれます。ああ、このまましばらく部屋のソファで横になりたい・・・。
8・カンフーボーイ=さて昼は至極の贅沢だったので夜は質素にカンフーボーイ。中国名で何と読むのかわかりませんがブルース・リーのようなキャラクターのカンフーボーイがトレードマークなので僕は勝手にそう呼んでいます。日本でいう牛丼の吉野家とか松屋のような感覚で町のいたるところにある安価なファストフードで、ひとりの時はよくここでお世話になります。セットメニューはメイン料理一品にご飯と鳥肉スープ、小皿。これで18元(250円)〜25元(350元)程度。物価指数からいうと日本の吉野家より高級店。ここでセット3種類とゼロコーラ4つをオーダーして4人でつっつく。味は聞かないで。全部で約100元(1400円)
9・刀削麺チベット自治区から、なかば亡命してきた人々らが開店するラーメン店。完全フランチャイズのチェーン店のようなシステムで町のいたるところにあります。ラーメンと言っても小麦粉が主流なのでうどんのようなものです。僕はここの刀削麺が大好物でしょっちゅう行きます。なんといっても1杯5元(70円)は有難い。これ一杯で十分満腹になります。イスラム系回教従の経営なので店内での飲酒はできません。どの店も家族で経営する席数10〜15の小規模です。刀削麺はシコシコの歯ごたえで、シンプルな味が実にいい。ここで刀削麺、冷やし刀削麺、じゃがいも千切り炒めを4人で食し満腹。締めて21元(300円)、これでいいのだ。