少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

353  大沢親分逝く

毎週日曜日朝、楽しみにしていた関口宏サンデーモーニングが寂しくなっちゃった。スポーツ記者時代、大沢啓二親分とは一度も接点がなかった。よって個人的な思い出はひとつもない。ただ大沢親分の蔭口を聞いたことは、ただの一度も無い。
我が家の映像がまったく映らなくなった巨大ラジオの前で同番組の親分追悼企画をひとり聞いた。
中国に旅立つ、一か月ほど前に見た時は元気そうだったのに、人の寿命とはこんなにも唐突なのだろうか。
大沢監督が現役(南海ホークス)を引退したのが昭和40年。僕が6歳の時だから現役の姿はライブで見ていない。エピソードは常に長島茂雄さん杉浦清さんがらみだから、イメージとしては脇役だが、球界においては無くてはならない存在であることには間違いない。
我が中日ドラゴンズはリーグ優勝したものの、観客動員も減少し、親会社の中日スポーツの売上も落ちている。理由は簡単だ「落合野球がつまらないから」のひと言につきる。
日本ハムの監督時代の大沢監督は監督会議で「勝敗にこだわることはプロとして当然だが、ファンのためにもっと喜ぶ野球をやろうじゃないか」と送りバントの多様化について各球団の監督に「自粛」を提案した。特に当時西武の森監督からは冷笑されたが、僕は大沢監督の考えに賛同する。「勝つ野球」より「魅力ある野球」それが大沢親分の信条だったと確信する。それでなきゃスポーツは面白くない。僭越ながら「あっぱれ」だ。
ああ、これから日曜日の朝が寂しくなるなあ。必ず見ていた数少ない番組のひとつだったのに。大沢啓二親分、見知らぬファンのひとりですが、こころよりご冥福をお祈りいたします。