427 中国ビジネス
話は一週間前の11月13日(土曜日)に遡る。ホテル滞在二日目だ。
さっそく彫刻家の山本先生と秘書のK女史がお見舞いに来てくださった。エネルギーと笑いの塊の山本先生K女史が来てくれると元気が出てくる。しかも大きな土産を3つも持ってきてくださった。
ひとつはお見舞い金、ひとつは以前のビジネスの報奨金、そしてもうひとつは新たなビジネスのお誘いだ。ありがたい。
02年6月から中国でビジネスをはじめ8年半が過ぎようとしています。この10年足らずで中国は大きく変貌しました。善きにつけ悪しきにつけ。そして日本と中国の力関係の立場も一部分では逆転しました。これは予想を上回るスピードですが、原因は明らかに日本の外交を含める政治戦略の大失敗です。これは民間人、民間企業にとっては予想しにくい事態だったので、日本政府に対しては本当に失望しています。これは中国でビジネスを展開する全ての日系企業、邦人個人事業主の例外ない思いです。
そんな中で、中国でのビジネス展開を継続でき、新たな企画をいただけることは幸運だと感じています。
個人的な反中国、反日本感情、思想は、それぞれの立場の違いによりお互いにあるでしょう。とはいえ、人間は人生を生きていかねばなりません。毎日ご飯を食べれば、テレビも見るし、車で移動もする。ある種の対立問題が起これば不買運動だ、デモだ、破壊だと不満を一時的な表現を通して抗議しますが、それを一生続けるわけには行きません。メイドインジャパン、メイドインチャイナ無しでは日本も中国も世界も日々の生活が成り立たない時代になっているのです。
「サムライ」として飢え死にするという生きざま(死にざま)もありです。大人になって「持ちつ持たれつ、ギブ&テイク 迎合」と割り切って生きていくか、それも立場と思想の違いで人それぞれでしょう。
かくいう僕は、まだ「サムライ」の域に達することはできません。したがって「迎合」するしかありません。
山本先生のお話は前向きに検討する予定なので、一日も早くチェックアウトできますよう、おとなしく、安静にさせてもらいます。