2066 どうする都知事選
「帯に短し 襷(タスキ)に長し」とは、まさにこのことではないか、東京都知事選。猪瀬くんがとりわけ有能だったというわけでもないが、それでもジャーナリスト、ノンフィクションライターとして、善悪の分別や、官に対する民意の反映への期待はあった。5000万円の件については、発覚しただけであって、発覚しない裏金や賄賂が、社会を支えていると言っても差し支えはないであろう。
良し悪しは個人の価値観の問題として、現にサラリーマンが上司に贈るお歳暮お中元にはじまり、上司が部下に食事や飲み代をおごる、クライアントへの銀座やゴルフの接待だって、賄賂といえば賄賂である。問題は、どの立場にいるかだが、徳洲会だって、アングラ組織ではなく、漂流患者を救出するために、クルクルパーの日本医師会と闘っている医療機関なのだから、マスコミが言うような「悪」ではない。
さて、今回の東京都知事選だが、「どいつもこいつも」である。「だったら、お前がやれ」という声も少数あるが、総理が兼任することは出来ないそうのでご理解いただきたい。事実上、舛添くんと細川くんの一騎打ちになるが、みなさんはどうお考えだろうか?
チャミーの一匹でも立候補したら一票を投じたいところだが、年齢制限にひっかかって立候補できない。残念である。よって今回は消去法となる。
いろいろと、ごちゃごちゃ言ってますが、早い話「原発推進派」VS「原発反対派」の構図が、今回の都知事選(戦)。誰がどうだかは、みなさんご承知の通りですが、これは東京都民だけの問題ではなく、日本国を分断する代理戦争という認識を持たれて欲しい。
まずは舛添。自民党のケツを捲(まく)って(=これまでの穏やかな態度を捨て、どうにでもなれ、と反抗的な姿勢で)離党した御仁が、今度は、当選のために原発再稼働総理とタッグを組む。なんのこっちゃねん。
マスコミの世論調査では、舛添圧勝だそうだが、その根拠は、やはり東京五輪による、公共事業増大という公約。
増税した税金を、五輪に垂れ流すことにより、まずはゼネコンを潤わせ、そのオコボレを関連事業に浸透させる・・・という計画。いや、それだけではないよ。
舛添自民の方針は、五輪の無意味施設を乱立させ、天下り様の受け皿を大量につくるところに真の目的があるんだよ。みなさん、騙されないようにね。たとえば、あんなバカみたいな新国立競技場、五輪が終わったあと何に使うというのかね? 五輪後は、ただ莫大な維持費だけが残り、天下り野郎の憩いの場となることは火を見るより明らか。現在の国立競技場で、五輪は十分できるはず。トイレや、ゲートの手直しだけきちんとすれば、まったく問題ない。すべての国民の血税が無駄に、そして、ごくごく一部の利権者のあま〜い汁になるのですぞ。
その証拠に、週刊現代が2500人に行った世論調査の結果、舛添支持が2500人中、1120人(44・8%)。
天下り天下(てんか)の動かぬ証拠は、職業別にみると、公務員の、なんと62・3%が舛添支持。「税金を使う側」の立場の人種として、舛添は都合のいい人材(おっちゃん)という証である。
さあ、みんな! 役人天国ニッポンチャチャチャで、フィールドの選手ではなく、ぬくぬくと冬は暖かく、夏は涼しい、電気代垂れ流して東電万歳の快適な職場で、用もないのに机の引き出しを開けたり閉めたりするだけで、5時になったら、ハイさよならでも給料がっぽり、ボーナスたっぷり、退職金どっさりの天下り&公務員天国を公約とする舛添要一、舛添要一に清き一票を。増税したみなさんの血税を一生懸命、努力して無駄に垂れ流す、舛添東京都知事を誕生させようじゃありませんか。放射能をタップリ浴びたい人、公務員天国のファンの方は、舛添くんが実現させてくれるはずです。
つづく