少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

2087 清く正しく美しく/惨敗に腹を召す

早朝6時、点滴しながら90分かけて書き上げた原稿が飛んでしまい、かなりへこんでいます。同じことを2度書くのは、かなり面倒くさい作業なので、かなり割愛して書きます。
入所生活で倹約しているのですが、気分転換に収容所内の売店(7-11)に行き、100円カフェを買い飲む。立ち読みした週刊現代の「さあ、原発再稼働だと張り切るアホどもに告ぐ」は、原発再稼働で多大な恩恵を享受する電力会社、ゼネコン大手、商社など、企業及び個人から、政治献金規正法マックスの金額の政治献金の流れが一覧表に記されている。


これは違法ではない。合法の範囲内だが、この巨額の献金は、当然のことながら氷山の一角にすぎず、莫大な裏金はもとより、天下り第三セクターの建設など姑息な手段を使い、一部の利権者のためのみの「再稼働」である。


「地元の住民だって、原発があることによって潤う人々だっている。だから闇雲に原発を反対するのはおかしい」という趣旨を電話とメールでいただいた。
原発によって潤う住民がいることは事実だが、その利益の不公平な分配をめぐって、地元の住民たちが揉めに揉めている。かつての平和な町が、道一本隔てた地域によって二分され、敵と味方に分かれ、睨み合いの毎日を強いられているところまでご存じだろうか?


原発助成金は市町村に分配されるため、実際に、原発に近くても対象外の地域に住み、リスクが高い人よりも、リスクが少なくても、対象の地域にいる人は助成の恩恵に預かれるという不公平な現象は、原発所在地区ほぼ全域で起こっている。沖縄の米軍基地と同様な関係で、利権がらみの人は「再稼働」に躍起になる。大きな代償と引き換えにだが・・・。


舛添くんが集めた211万2979票は、今なお、放射能漏れで、避難生活を余儀なくされ「原発廃止」か「再稼働」かを決める都知事選の投票権のない14万人の人々からすれば、単なる「少数派」にしか映らないだろう。その中には殺処分された何万頭にも及ぶ、家畜たちの数は含まれていない。
「だったら、肉も魚も喰うな・・・」と非難のメールもきたが、「喰う」のと「事故放射能を浴びて殺処分」されるのとでは、性質が違うことを理解していただきたい。


まずは、安藤総理の清く正しく美しい一票が、福島で苦しむ方々のお役に立てなかったことを、心よりお詫びしたい。時代が時代なら、腹を召さねばならぬところだろう。実に無念である。
今回の舛添くんの勝因は、自民公明の支援の賜物ではあるが、投票者が「原発問題」より景気回復、雇用問題、社会福祉保障問題など、自らの直接的な目先の問題を重視した結果となった。それは、一方では理解できるが、舛添くんは自民の「操り人形」でもあることも、同時に容認しなければならない。


今回の都知事選は史上3番目の低い投票率46・14%であった。すなわち53・86%の人が投票を棄権したことになる。
東京都民の人口は昨年10/28日現在で1082万567人。うち有権者は1067万9880人。よって572万2183人の棄権者は、今後、「原発再稼働」「天下り第三セクター建設」「無駄な道路の建設」「東京五輪血税垂れ流し」「増税に次ぐ増税」を容認したと見られても仕方がない。極論だが真実だ。


つづく


汚れた安藤総理と玉置浩二がおくる「清く 正しく 美しく」


原発」が悪いと言っているわけではない。捨て場のない核廃棄物の処理に最低2万4000年もかかるものが、本当に必要なのだろうか? 完全なる安全と、処理問題を解決した上での「再稼働」なら誰も文句は言うまい。
これでは、何度、輪廻転生しても、生まれ変わるたびに放射能汚染で、SF映画のミュータントが大量発生する。ipsやSTAPなど、再生可能細胞の発見も、結局は被爆ですべてがパーになる。
放射能を甘く考えすぎではないだろうか。今回の東北大震災は、これから来る東海大地震の教訓にされるべきではなかったのだろうか。恐るべき無駄遣いと、利権屋どもの果てなき欲望さえ抑えれば、原発は廃止できる。