少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

2261 中国飲食業界の落とし穴(ロイヤルホスト撤退)


今から四年前の2014年、上海で、経営不振の日本料理店を買収し、経営しようと、乗り込みました。
そこで知り合ったのが、その店(上海G)のイケメン店長と、N料理長(ともに日本人)。
彼らとは、正味3か月、朝から深夜まで営業しながら、話し合い、研究し、集客拡大につとめましたが、上海(中国)での飲食店経営の最大の敵は「家賃」という結論に至り、買収は断念。店は中国人家主の手に渡りました。その店の元の経営者が3年間で投じた金額約2億円です。


中国の不動産は、最初は理想定な条件で釣り、甘言で油断させ、店が繁盛し出したとたん、法外な家賃の値上げを迫り、やがては元の経営者を締め出し、いつの間にか、調理場から、フロアまで、親戚筋で固める・・・というスタイルが定番です。


いくら、事前に弁護士を雇い、法的に、ガチガチに固めたとしても、その弁護士ですらグルの可能性も高く、ほとんどの個人、企業が中国資本に乗っ取られる、という構図です。元経営者は、それくらいのこと、事前に調査して、香港に管理会社を設立して、香港の弁護士を仲介人にしましたが効果薄でした。「コンサルタント」なる日本人(裏の経営者は中国人)の業種、業者も数多いますが、ほとんどが、詐欺まがいで、いざとなったら、まったく役に立たないのでご用心。上海Gも、まんまと詐欺コンサルと中国資本に乗っ取られました。
私は危うく大金を投入するところでした。


そんな最中、イケメン店長に案内されたのが、当時、大盛況だった件のロイホでした。なんでも、日本ダイレクトではなく、一旦、台湾資本を経由しての、上海進出店なので、経営がスムーズで繁盛しているのだと、イケ店から聞かされました。
その台湾資本ですら、こんな感じ。結局は、もともと乗っ取りが目当てだったんですね。中国での司法は日本のそれとかけ離れているので「日本では・・・」という形容詞は「無」に等しいと考えてください。


ーーーー以下ネット配信記事ーーーーー


ロイヤルホスト、中国から撤退へ 従業員も定着せず
朝日新聞デジタル 6月20日(金)6時50分配信


ファミリーレストランロイヤルホストが中国からの撤退を決めた。一つしかない上海の店を19日に閉じ、親会社のロイヤルホールディングスと台湾企業との合弁でつくった運営会社も清算する。より高い賃金を求めて従業員が入れ替わり、調理や接客などのノウハウが定着しなかったため、中国での今後の展開は難しいと判断した。
上海の店舗は中国1号店として2010年にオープン。ハンバーグなど日本と同じメニューをそろえていたが、客足は予想を下回り、2号店を出せないでいた。海外ではほかに台湾に15店あるが、この営業は続ける。(平林大輔)


ーーーーー以上ーーーーーー


ため息しか出ません。