少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

2277 from China15(守るべきものは)


FBつながりのRieさんの投稿から引用です。
「守るべきは憲法ではなく国、国民です」


ーーーーRie Solisramirez 2014年7月4日 2:59 ーーーーーー


集団自衛権は日本以外どの国でも持っている権利。当然日本も持つべき権利である。
集団自衛権があるからすぐ戦争をするという巷の反対者の論理は飛躍しすぎ。そんなことなら集団自衛権のもっている日本以外すべての国が今すべて戦争をしている極端な論理の飛躍であり、日本の防衛力を強化させず国民を守る権利を放棄しろと言っている大変無責任な反対者の論理。


ーーーーーーー以上ーーーーーーー


これを読んで、ふと昔のことを思い出しました。
「守るべきものは何か?」


我が家の仮面ライダー2号がまだ、未就学児のころ、深夜に高熱を出し、これはもう病院レベルと判断し、かかりつけの、世田谷区の成育医療センター(国内でも屈指の小児専門病院)へ行くことにしました。
救急車を呼ぼうかとも思いましたが、自家用車で連れて行った方が、格段に早いので、私が運転して行きました。仮面ライダー1号も、まだ幼く、家にひとり残すことに抵抗はありましたが、やむを得ません。


さすがに大病院だけあって、深夜だというのに、まるで幼稚園のにぎわいです。ぐったりした子、泣き喚く子、はしゃぐ子・・・。我が家の2号ちゃんは、可愛そうに、ぐったり組。目がトロンとして嘔吐を繰り返し、熱もかなりある。どうみても、他のどの子より、かなり重篤な状態。
すぐに事情を話し、手続きを済ませ、診療室前のソファで寝かせて待つも、すでに一時間。しびれを切らせて、ナースに「まだですか?」と聞くも、「順番ですから」のオウム返し。「順番はわかるけど、なんとかなりませんか?」「申し訳けありませんが、みなさん順番でお待ちですから・・・」と埒があかない。


二時間が過ぎる。見ていて可愛そうだ。代われるものなら代わってあげたい。
ショッカーさんも、立ち替わってナースに催促する。その間に、何人もの子供が救急車で搬送されてくる。しかし、どの子も2号ちゃんより、遥かに元気そうだ。中にはストレッチャーの上で座って、移動を楽しんでいるような子もいる。
「救急搬送の患者さんが優先なので、もうしばらくお待ちください」
ナースがそう言ってくる。
「だったら、ここで救急車呼んで、違う病院に行ってもいいですか?」
と嫌味で返す。
「それはちょっと困ります。もうしばらくお待ちください」
「もうすぐ三時間になります。どうなっているんですか?もう、しばらく、もうしばらくって・・・」
こちらも熱くなる。2号ちゃん、もうぐったり、かなり酷い。


三時間を超えてようやく呼ばれる。
「あっ、これは酷い」とは医者の第一声。
「どうして、今までほっといた」と続ける医者に「ほっといたのはそちらでしょ」とややキレのショッカー様。「先生や病院こそ酷くないですか」と私も続く。
事情を話すと医師はひた謝り。
「私が最初に診ていれば、この子は最初に診るべき患者。すぐに手当します」と。


病院のルールとして、救急車で来た患者が最優先。次は順番順。
「どうして救急車を呼ばなかったのですか?」
「車で来た方が早いと思いましたので」
「それがいけなかった。タクシー代わりに救急車を呼ぶ親が多くて、救急車で来る子の八割九割はたいしたことありません。でも、この子は、もう完全に救急車レベルです。次からは遠慮せず、救急車を呼んでくださいね」
だとさ。


別に遠慮して救急車を呼ばなかったわけではない。どうのような手段が、いち早く病院に連れて行けるかを考えたまで。
大事に至らなかったのは不幸中の幸いで、幼児は、いつ状態が急変するかわからない状態での、「ルール最優先」の措置。
これが他人の子だったら、もっと強く、病院に催促できなかも知れないが、自分の子だと、「わがまま」になってしまうため強く言えない。どうしても遠慮勝ちだ。今から思い返せば「生命」にかかわったかもしれない事態なので、もっとゴリ押しすべきだったと後悔している。


・・・にしても、ナースだってプロなんだから、2号が重篤かどうか、見ればわかるだろう。
きっと病院組織や医師から、厳しく「ルール重視」を洗脳されているのだろう。まるで、ロボット相手に話をしているようで、コンマひとつ、押し間違えただけで、先に進まないパソコンのようでした。


話を元に戻して、集団的自衛権
守るべきものは「憲法」なのか「国民の生命、財産」なのか?
実に単純明快な問題に、なぜ、こんなに反対するのでしょうか?
地球は日本の平和のためだけに回っているのではありません。


高熱、嘔吐、浅い呼吸と冷や汗の中、3時間も苦しい思いで待たされた2号ちゃんが世界なら、タクシー代わりの救急車で運ばれ、ルールに護られて、ストレッチャーを楽しむ子供が日本。
私は、何故だか、そんな風に思いました。


診察を終え、緊急入院となった2号ちゃんとショッカー様を病院に残し、駐車場に向かうころには、すでに夜が白々と明け、待ち時間の長さと、自宅にひとり残してきた幼稚園児の1号ちゃんのことが心配で、とてつもない疲労感に見舞われたことを覚えています。


その時のことがあったからでしょう。
ショッカー様は2号ちゃんのことを「ただ生きていてくれさえすればいい子」と名付けました。