2978 牛タン・バレンタイン
2/16-16
かなりお暇な人限定です。
余談3に書いた14日の夜に奇特な女性と西新宿の牛タンねぎしに食事に行った時の実話です。
この店、かなり狭く、奥の座席に着くには、私の場合、腹がテーブルにつかえてムリ。
つまり、隣のカップルの会話や息遣いまでも丸聞こえ。
まず左隣。モデル風ワンレグボデコンミニスカ足組み、スゴマツ薄着香水キャバ20前半。
苦しゅうない。決して嫌いではありません。
オトコ、テレビ局のデレクター風恰幅50代。ピンクのカーデガンの首巻きはナシ。
オトコ、とっくに食事を終え、食器もすでに片付けられる。手持ち無沙汰からかスマホに集中。
キャバ、ゆっくりゆっくり髪をかき分けては麦飯を分厚い唇に運ぶ。
時々、とろろをズパッチャとすする。その間、両者の会話は皆無、静寂な時。
やがてミニスカが食事を終え、食器を片付けられると、両者おもむろに手帳を出す。
そして何やらスケジュール調整。ああでもない、こうでもないと駆け引きおよそ10分。
やがて3/21日から2泊3日で、東京デズニーシーをオトコが予約することで合意、交渉成立。
ああ、一般人って素敵。壁に耳があっても、そんなのカンケーねえ!
見たか!ベッキーゲス不倫、宮崎不倫恥かき議員、つけ麺イケ麺5股ボク絶倫どもよ、これが一般人不倫エンコーパワー。ああ羨ましい〜。
そして右隣。オンナ25歳前後。
清楚、スレンダー、美人、身長168センチ、姿勢ヨシ、モデル風一般人。
オトコ、30歳前後、長身、色白鼻高痩身モデル風。ともにバテレンさん。ともに無口。
瞳と瞳で会話を交わし、時々、オトコの長い手が、彼女の細い指に伸び、彼女の箸を止める。
完全なる場違い。俺たちの距離は、俺の腹の輪切りのサイズより近い。
見てはいけないものが、勝手に視界に入る。
照れてしまう。ドキドキしてきたよ。
ところが、これまた初めて見る光景。なんと、彼らのテーブルには肉のかけらが一片たりとてない。
ここは天下の牛タン専門店、新宿ねぎし、ぞ!
実は彼ら、二人ともベジタリアン。オーダーする時に聞こえてきた。
シーザーサラダで、麦飯と、とろろを食らう会?
テールスープに入っていた、小さな牛の尻尾の細切れも丁寧に、出していましたが、残念でした〜、もう牛のエキスはチミたちの中に入っちゃったからね〜。
聖バレンタインのアナザーストーリー。
キャバ不倫デズニーシー野郎と、牛タンベジ無言愛表現者と、チョコもらい損ないヒザ砕け人間の一夜限りのスペシャルコラボ。
今年も忘れられない聖夜となりました。