少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

3387 グラデーションTokyo

2/14/18

FBFのみなさま、おはようございます。
TOKYO city 午前5時30分、本日の開店(日の出)一時間前の仕込み中の街。刻一刻と変わりゆくグラデーションの宇宙を、ニヒルな私は、苦みばしった缶コーシーを燻らしながら、無料の無声映画を堪能する。映画につきもの、好物のポリコーンも今朝はいらない、安い油で指を汚すのは無粋というものだろう。誰もいない早朝の映画館、ふと気がつき、イヤホーンでユーミンちゃんを聴く。今日の一曲目は「朝陽の中で微笑んで」。

1960年代、まだチビだった私は、のちに映画「いちご白書」でアメリカの学生運動ベトナム戦争ボブ・ディラン東京五輪、70年安保、ゲバ棒安田講堂陥落・・・へと、約10年、団塊さんの後を追う。ユーミンの詩と曲には、この目で見たことはないけれど、記憶の底辺にあるノスタルジーが鮮やかな匂いとともに蘇る。

上海人には上海が、マンハッタン島の住人にはNYが、香港人には九龍が、それぞれが、我こそが世界の中心だという気概と誇りを持って毎日を生きている。いい意味でも悪い意味でも。

私はどうか?
私は子供の頃から、東京タワー(写真真ん中からやや右に光る爪楊枝みたいなやつ)こそが世界の中心だと心に決めている。今では見ることもなくなった地球コマ。あの先端こそが東京タワーのてっぺんだと思っている。憧れである。

そのタワーの灯りが午前6時に深夜勤務を終え、朝焼けの中に溶けて行く。これでもう夜間飛行の航空機が目測を誤りタワーに突っ込む危険は回避された、ご苦労さんだ。
灯りは暗闇から人類の現在の立ち位置と方向を教えてくれる。

昨日は気づかなかった。目を凝らすとタワーの右上に糸のような可憐な月が浮いている。まるでシャボン玉のか弱い輪郭のように。そして、缶コーシーひとくちごとに、シャボン玉はタワーから離れて行く。缶コーシーが減るごとに上へ上へ、細く細く。

やがて缶コーシーが半分減り、6000℃がほんの少し、顔を出すと、シャボン玉はもう、肉眼では捉えられなくなった。地球時間でしばしのお別れだ。
先日(1/31)の皆既月食月と太陽と地球が一直線に並ぶ天体ショー。我が家の嫁(ショッカーさま=たぶん太陽)、娘さん(仮面ライダー1号2号=そして地球)、と私(はい、月です)たちの関係より間違いなく高い確率で三位一体。安藤家の日食月食の日が訪れるかどうかという観測は現在の科学では予知不可能です。いやマジでね。

さて、タワー右肩上空で消えたシャボン玉ですが、長渕アニキのしゃぼん玉は本当に弾けて水蒸気と消えるのですが、月のシャボン玉は肉眼で見えにくいだけで消えることはありません。27日間かけて一周して、水も空気も何もない砂漠のようなパパですが、地球というベイビーたちを見て護っています。存在感は月ほどもないけどね。

コブクロさんの「桜」がよぎります。
♬ 土の中で眠る命のかたまり アスファルト押しのけて
会うたびにいつも 会えない時の寂しさ 分けあう ふたり
太陽と月のようで〜 ♬
なんて美しい詩だろう〜。

今、2本目の缶コーシーのフタを開けた。
本当は日の出までにゴルフの原稿をやっつけるつもりだった。
誘惑に負け続けた人生ここにありだ。
夏休み12年間、8月31日。宿題に追われなかった日は一度もなかった。楽しいこと愉快なことが最優先、めんどくせえことは後回し、もしくは放棄の人生堕落者、あるいは人格欠落者。自覚症状、十分アリです。

さて本日も何かひとつ徳を積もう。罪ほろぼしに。
ひとりで入院している猫背のおばあちゃんに声をかける。おばあちゃん、ボケているから誰と話しているのか、ここがどこだかもわからん様子。でも声をかけると笑顔になる。

本日もついてる、感謝してます。
FBFの皆さまも、良き一日になりますように。

追伸です。

FBFの影浦誠さん(元神戸製鋼ラガーマン=日本選手権7連覇のメンバー)の長男・影浦心選手(東海大4年)が、パリで行われた柔道グランドスラム フランス大会100キロ超級で優勝されました。
おめでとうございます㊗️
国内にもライバル多数の100キロ超ですが、東京五輪へ向けてさらなる飛躍を期待します。皆さんも注目してください。

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