6146 少女パレアナの教え
5/16/18
FBFのみなさま、おはようございます。
今ある(苦しい)状況を、どのようにしたら喜びに変えられるか?
週末、一時帰宅した私ですが、これは自身の我儘ではなく、医師の指示によるものでした。退院に向けて、日常生活が可能かどうかのテスト走行でした。しかし、結果は失敗。悪化です。
小さな傷口から菌が入り、その菌が悪さしているのですが、長年の入院経験から、菌が完全に死滅するまでは抗生剤の投与が必要で、長期の場合は2ヶ月とかのレベルで受けていたのですが、ここの病院では、まずは経口薬で一週間。で、中止。で一週間空けて、悪化したので、今度は慌てて点滴に変えて18日間。血液検査の結果、炎症反応が消えたので、点滴を中止。しかし、炎症反応が消えたのと、菌が完全に死滅したのとは違う。菌が完全に死滅すれば、足の腫れはひき、傷口は自然に塞がるはず。点滴を続けて欲しい、と患者が医師に点滴を要求するレアなケース。
しかし、2人の医師は、血液検査で異常が見られないし、抗生剤を続けたところで改善されるとは限らない。自然治癒に頼る時期がきました、とのこと。で、退院に向けての試運転という運びになり、悪化。これは歩いたこととはあまり関係がない。菌が繁殖したか死滅したかの問題。原因は繁殖だと推察します。
当初、病院に来た時は「前回(2月)に比べれば、ぜんぜん軽傷。入院は一週間で済む」との見解で着替えも一週間分で来た経緯もあり、本日で38日目、7.5週間は、まさに想定外。そら、居心地がいいのは事実ですけど、代償が小さくないことも事実。医師や看護師、ヘルパーさん、調理師さん、掃除夫さん、薬剤師さん、その他のスタッフの方全員、本当に善意の方々ですが、医師の判断ミスだと私は疑います。
そこで、今ある(苦しい)状況を、どのようにしたら喜びに変えられるか?
本日の冒頭の言葉です。
一時帰宅で、家を出る際、床に転がっていた一冊の本をバッグに入れました。
「5%の人」やたらでかい字で書かれているサンマーク出版の啓蒙系です。こういうのは古本でも買いません。でも、フリマで10円で買いました。パラ読み用です。
で、昨日、液晶画面の疲れ目を癒そうと、ベッドでゴロン読みしたところ、「少女パレアナ」に学ぶ、みたいな短い項があり、ふむふむと思いググりました。
「少女パレアナ」物語。1913年、米国。エレナ・ポーター著作。
ストーリー・・・幼きころ、母親と死別した少女パレアナは牧師である父親と二人で暮らす。クリスマスのこと、人形が欲しかったパレアナの元に、何かの手違いで松葉杖が届く。少女パレアナはショックを受け悲しむ。そこで父親が「ゲームをしないか?」とパレアナに提案する。「なんのゲーム?」パレアナは聞き返す。
「そうだなぁ、今のパレアナの悲しい気持ちを喜びに変えるゲームだよ」
「悲しい気持ちを喜びに?」
「そうだよ、人形じゃなくて松葉杖が届いた。松葉杖が届いて良かったと思うゲームさ」
「え〜と、え〜と」
パレアナが出したゲームの答えは「松葉杖を使わなくても歩けるから嬉しいわ」という喜びだった。これを境に2人のゲームは日常となった。ところがそんなある日、その父親も亡くなり、独りになったパレアナは、母親の妹である富豪の叔母の家に預けられることになる。
その叔母は神経質な性格で、何しろパレアナの父親を恨んでいた。というのも叔母の姉、つまりパレアナの母親は金持ちとの縁談を断り、貧乏牧師である、パレアナの父親と駆け落ちし、父親は親戚中から逆恨みされていた。ゆえにパレアナはその叔母から邪魔者扱いにされるのだ。
ところが、パレアナは「悲しい気持ちを喜びに変えるゲーム」を続ける、超ポジティブシンキングである。そのポジティブさは逆に気持ち悪がられる。叔母の屋敷の使用人であるナンシーが「あなたはなんでも喜べるらしい人ですね」と皮肉ると、パレアナは「なんでも喜ぶゲームなのよ」と件のゲームを始める。このゲームは愉快だと、ナンシーも参加してナンシーから彼氏に、彼氏から次第に町中に伝え広がるという展開。
叔母のひどい仕打ちにもめげず「よかった探し」をするパレアナの姿に、周囲の人々は心引かれていく。そんなある日、パレアナは交通事故に遭う。
骨折して動けないだけだと思っていたパレアナだが、実は骨折ではなく、脊椎損傷で一生、下半身麻痺で、もう自力で立つことも歩くこともできない。そのことを街の人々は知るのだがパレアナ本人は知らない。
「歩くことができなくなって、足の大切さやありがたさがよくわかったのよ」と、それでも無邪気に「よかった探し」を続けるパレアナ。(私は、昨日投稿した仮面少女の猪狩ともかさんを思い出しました)
「あなたは二度と立ちあがることができない」と医師に宣告されたパレアナは得意の「よかった探し」もできなくなってしまうと街の人々は心配した。一時は絶望的と思われたが、ボストンで手術を受ければ、再び立ちあがることができるようになるかもしれないとわかる。だが、足の手術は当初の予測よりずっと成功率が低く、命の危険もあるという。それでもパレアナは高いリスクの手術に挑戦することになった。
まあ、これがストーリーですが、ほとんどのみなさんは「何をいまさら」と思われたことでしょう。私もそうです。いつも巻末に締める「ついてる 感謝しています」がそれですが、今日のトピックスはパレアナがこれを「ゲーム」と表現したことですね。
大好きなダニー石尾さんのアルバム「Dear Songs」のエンディングに「あしたもきっと懐かしい」という曲があります。その曲に「生きるって遊びさ」というワンフレーズがあり、そう考えると、生をゲーム感覚で捉えるのも一興かなと思えるのです。
今朝も「生きるゲーム」の始まりかぁ。プレイLife!あ〜めんどくせ〜けど、どうせゲームなら楽しんだもん勝ち、楽しんご。
本日もついてる 感謝してます。
少数派日記21