少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

560 落とし穴1

昨夜、寝る前にビートたけしの暴力映画「アウトレイジ」を観たからだろう、チンピラに絡まれてしまった。
あまり知らない3人組が、ひとりの不良と決着をつけるから見届け人になってくれ、と頼まれ、なんとなく引き受けてしまったのだ。3人組が勝てば、男は引退する。3人組が負ければ、男に大金を払うという条件だった。3人組は自信満々だったので、当然楽勝かと思ったら、あっという間に秒殺された。めちゃめちゃ弱かった。
その光景を僕は少し離れた無人の小屋の軒下から見ていた。
すると、その男がこちらを睨んだ。男は清原にそっくりだった。そして凄い形相で、男と男の取り巻き連中が僕の方へやってくる。僕は咄嗟に小屋の中に隠れたが、もう万事休すの状態だった。「こんな時、イチローならどうするのかな?」何故か僕はそう思った。
そこで思いついたのが地下の下水道に逃げ込もうという発想だった。
地下の下水道はブルース・ウイルスのダイ・ハードシリーズで必ず登場するが、映画とまったく同じ光景だった。そして何故か、アパレル関係の女性店員が何度も、段ボールを下水道に捨てにきた。どうやらこの上にはデパートがある様子だった。僕は清原から逃げるために奥の道を選ぼうとしたが、迷子になりそうだったので、やはりアパレルのお姉ちゃんが向かった方向へ行った。
するとすぐに地上に出た。けっこうな街だった。渋谷と新宿と上野を足して2で割ったようなイメージだった。
とりあえず、清原から逃げるために電車に乗った。ふと気がつくと海が見え、渥美半島の内側から三河湾を見ているようだった。そして各大学の応援団の大会があるようで、応援団員が多数乗車していた。
やがて応援団員が下車すると、今度は女子高生ががやがやと乗車してきた。おお、これは見覚えのあるセーラー服。ライトモスグリーンのスカーフは我が母校の知立高校のセーラーではないか。かわいい後輩たちよ。つまり、やっぱりここは三河湾だったんだ、と確信する。
するとセーラー服軍団の中にやたらエロい娘がひとり。どう見ても乳首と乳輪がセーラー服の上から透けて見える。あれはワザとか偶然か?本人は気づいているのか、いないのか?と思う間もなく、なに食わぬ素ぶりでごく自然に彼女の前に移動。
しかし、不思議なことに彼女は電車内の椅子に座ると、す〜と椅子の中に吸い込まれてしまった。僕は彼女が腰掛けたシートに移動し、彼女の胸のあったあたりをしきりにいじっていた。何気なく車窓から田んぼなどを眺めていると、隣の男が話かけてきた。
よく見ると同級生の近藤もっくんと、その隣のやはり同級の古久根くんがいた。近藤もっくんはかわいらしい顔をしていたが、僕は彼がゲイボーイだと思っていたので、話の接点がなくあまり親しくない。彼は何か僕に話かけているが、アヌスは借りたくないので、ずっと外の景色を眺めていた。・・・とその時だった。
「落とし穴に落ちちゃた〜、誰か〜」という叫び声が確かに聞こえた。
電車の中にいるはずの僕が振り返ると、ドカンの中から叫び声が聞こえた。ドカンの中に誰が落とし穴を作って、どうしたら、そこにハマるやつがいるんだろう?と考えつつも、僕は救助に走った。
しかし、ドカンは狭く、太った僕の身体が入らない。されど、本当に誰かが落とし穴に落ち、手だけが外に伸びている。僕は必死で手を伸ばし、落ちた人の手を握った。それは少女のような小さな手だった。
だが、僕の右手の握力がみるみる内に落ちて行く。どうして誰も助けに来てくれないんだ、と思いつつも少女の手が沈んで行く。「誰かが下で引っ張るの」という声は少女の叫び声だったのか、自分の空耳だったのか、よく覚えていない。
そして、僕の握力はゼロになり、少女の手がするりと抜け落ちた。
上海時間午前8時28分、そこで目が覚めた。
洗手間(厠)へ行くと、S店長が長い小便を垂れていて待たされた。こっちも漏れそうだったので「あんたの膀胱でかすぎや」と皮肉を言ってやった。
「ところで、落とし穴に落ちた子を助けれんかったけど、どういう意味やろか?」と尋ねたら、「小泉さんからのメールに答えがあるんじゃないですか?」とS店長が答えた。もちろんこの時点で僕も店長も小泉さんからのメールの内容は知らない。用を足して、部屋に戻ったタイミングで小泉さんからメールが来た。そして僕は驚いた。(つづく)