では名古屋コーチン使用の「銀座離宮」のメニューを紹介。
前菜はハツ（心臓）の酢醤油竜田揚げ、新じゃがサワ―クリーム、クリームチーズトマトの３点盛り。４種の京野菜のピクルス。
焼き鶏は、もも肉、血肝（レバー）、砂肝、ハツ、さび焼き（ささみと本わさび）、つくね（きんかん付き）、千住ねぎ、胸肉。あまりの旨さに、いったい一本ナンボするんや？とメニューを見たら、なんとどれも１本500円。今なら牛丼２杯分のお値段に脱帽も納得。塩は奥能登の揚げ浜塩を使用。日本海の暖流と寒流がぶつかり合う海域でしか摂れない甘味を帯びた天然干し。これが、名古屋コーチンの旨味をギュっと引き締める妙。どこの産の焼物だかわからなかったが、粗目の艶なし褐色平皿に一本ずつ運ばれてくる。焼き専門職人が備長炭で丁寧に焼き上げるのだ。これに、自然の甘味を含んだ京都西利の漬物が上品に盛られ、コーチンの脂を漬物で緩和させ、また次の串の食感と味を堪能する。されど、早食いドラゴンは一気に平らげてしまうので「斎藤さん、もっとゆっくり喰いましょうよ」と僕が諭すも「ああ」と言いつつ、やはり一気に行く。お見事な喰いっぷりの彼女募集中。
メインはコーチンのすき焼き鍋。焼き鶏と同じ部位に皮を加え、まず分厚い鉄鍋でこれらを焼く。そして京野菜とツユを入れ待つ。鶏肉のすき焼きは僕もドラゴンも初めての経験だ。じっくり待つ。
待つ間、お兄さんばかりのお店の紅一点、おもてなし係のＴＭ嬢に僕はちょっかいを出す。声優志願の彼女は九州は佐賀県から上京して４年目。かわいいから、声優ではもったいない、キミは女優を目指したまえ、と僕は生意気にもアドバイス。それでも彼女、声優は中学生のころからの憧れだという。チビまる子の声優「ＴＡＲＡＫＯ」も売れる前は四谷のあぶさんでよく飲んだりしたけど、売れてから会ってないしな〜。そうだ若林の「ビリケンカフェ」の花田さんを紹介しよう。プロの声優さんだし、声優養成所の先生でもある、コネはつくれるだろう。
と、言っている間に鍋がグツグツと煮え出す。斎藤さんは血肝をガツンとつかみ口へ運ぶ。「あっ、安藤くん、これまだ煮えてないや。も少し待った方がいいみたい・・・」と。
斎藤さんと言えば、男二人で北陸は糸魚川までズワイ蟹を食いに行ったり、新橋では美人姉妹の割烹に、その昔よく連れていってもらったなあ。僕はお姉ちゃん、斎藤さんは妹狙いだったからとり合いにはならなかったけど。菊池桃子のいた御徒町のセブンスターも忘れられない。
さてさて、喰うぞ、コーチンすき焼き。
で、正直な感想。んん、美味しいよ、確かにね。でもやっぱりすき焼きは松坂大輔がいいな・・・。コーチンはやっぱ、串に刺して焼いた方がいいみたい。
締めは「絶品肉メシ鶏そぼろ」。残ったタレにご飯とそぼろを入れるのだが、味が濃すぎてご飯を追加注文した。
親子丼も美味そうだったが、胃袋は満足だ。次回はランチの親子丼に挑戦しよう。ランチなら自腹で何とかあるぞ。デザートは杏仁プリンで当然のように美味。
飲みものは、最初の一杯は生モルツで乾杯。その後、僕はオールフリ―、ドラゴンはジンジャーエールで六本木と同じパターン。新橋駅で別れたが、僕は酒に酔って上機嫌の元西武ライオンズの松沼兄やんとすれ違う。現役当時と同じ体型だったが、銀座ではなく新橋ですれ違ったのが、なんだかもの悲しい。ちなみに本日22日、新横浜から品川まで、のぞみに乗ったが、燃える闘魂・アントニオ猪木さんがグリーン車で酔っぱらって寝ておりました。（おわり）
