少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1694 臓器移植考17

まずは、ネット配信記事をお読みください。
ーーーーーー以下ネットより転写ーーーーー
脳死臓器提供>家族承諾100例目 法改正後2年半で

毎日新聞 2月22日(金)21時47分配信


日本臓器移植ネットワークは22日、四国地方の病院にくも膜下出血で入院していた60代の女性が、改正臓器移植法に基づき脳死と判定されたと発表した。女性は書面による臓器提供の意思を示していなかったが、家族が脳死判定と臓器提供を承諾した。本人意思が不明でも家族の承諾で脳死後の臓器提供を可能にする改正法が2010年7月に全面施行された後、家族承諾による臓器提供が実施されるのは100例目。

 両肺は岡山大病院で20代女性▽肝臓は京都府立医大病院で40代男性▽膵臓(すいぞう)と片方の腎臓は藤田保健衛生大病院(愛知県)で60代女性▽もう一つの腎臓は徳島赤十字病院で60代男性に移植。心臓は医学的理由により断念、小腸は該当者がいなかった。

 97年に施行された臓器移植法は、15歳以上が書面で臓器提供の意思を示すことが必要で、改正前までの脳死提供は86件にとどまった。改正は、移植希望者に比べ、臓器提供者が圧倒的に少ない状況を解消することを主な目的に行われた。15歳未満の小児でも可能になるとともに、生前に本人が拒否していない限り、家族が承諾すれば提供できるようになり、脳死提供は2年半で124件になった。ただし、本人が拒否の意思を示していなかったことを確認する難しさや身内の死に向き合いながら、臓器提供の決断を迫られる家族の心理的な負担など、新たな課題も指摘されている。【斎藤広子】
ーーーーーー以上ーーーーーーー


安藤総理の専門分野です。「少数派日記」no200「臓器移植考1」(2010/04/15)よりno565「−考16」(2011/01/08)まで連載しましたが、続編です。
厚労省と医師会の問題点を提議します。


(1)97年に施行された臓器移植法は、15歳以上が書面で臓器提供の意思を示すことが必要で、改正は、移植希望者に比べ、臓器提供者が圧倒的に少ない状況を解消することを主な目的に行われた。
→つまり15歳未満でも親が承諾すればドナー対象になれるということ。(理解しづらい表現だぞ、毎日新聞!)
 ・・・・で、どれだけの効果があったのか?
結果は2年半(約900日)で86ドナーから124ドナーへ(毎日新聞さんよ、件という使い方、もう少し配慮した方がいいと思うよ!)。
たしかに900日で38ドナー増えましたが23・6日にひとり増という計算。移植希望者は一日千秋の思いで待つわけですから、それがどういう数字なのかは、立場によりまったく違うわけです。


(2)今回のドナーさんは年齢が60代とのこと。尊い臓器に文句をつける気持ちはまったくありませんが、人間の寿命と同じように「臓器年齢」があります。厚労省と医師会の強引なやり方には、専門的に大きな疑問と憤りを感じます。


(3)本人が拒否の意思を示していなかったことを確認する難しさや身内の死に向き合いながら、臓器提供の決断を迫られる家族の心理的な負担など、新たな課題も指摘されている。
→と、記事にありますが、これは書いた毎日新聞記者の勉強不足、認識不足、取材不足以外の、なにものでもなく、そんなこと、新たな課題ではなく、当初から指摘されていたこと。こんな原稿をロクにチェックもせず、平気で通すデスクもプロじゃないな。
問題は、厚労省や医師会が、この二年間、どんな啓蒙活動をしてきたか?一部、大型病院の片隅には、確かに、ドナーカードが置かれていますが、それはかつての南海時代の野村監督のように、ひっそりと目立たぬ「月見草」のような存在で、ただ置いてありますよ・・・の放置作戦、意味ねーじゃねえか・・・天下り役人と印刷屋だけが儲かる仕組みで、待機患者は、やはり「死」を待つだけのおいてけ掘り。医師会も厚労省も政治家も「一生懸命取り組んでいますよパフォーマンス」の結果が2年半で38ドナー増。
「ほら良かったでしょう」と胸張る連中を横一列に並べて張り倒してやりたい。
(つづく)  
 


http://d.hatena.ne.jp/chamy-bonny/20120628/1340882193