少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

206  ブタのエサ計画続編

生ゴミをブタのエサにして、CO2を削減するというブタのエサ計画(NO198 4/11/2010)の続編です。
生ゴミをそのまま土に埋めるとメタンガスが発生して、それがそのままCO2になります。東南アジアでは、産業でCO2を出さないのに、密林の落ち葉が土に埋まり、そこから大量のCO2を排出することが地球問題になっています。
今から17年前、世田谷区船橋に小さな庭付きの家をローンで購入した際、僕はナショナルの家庭用生ごみ処理機を大金8万円をはたいて購入しました。処理した生ごみを庭の土に埋めれば、やがて家庭菜園が出来、CO2削減の微力になるかと思ったからです。
しかし、計画は瞬く間に挫折しました。と言うのも、生ゴミを処理機に入れてから、処理されるまでに最低8時間もかかるのです。量によっては10時間とか。その間にかかる電気代を考えると長く続けられるものではありませんでした。いつか、電気代を気にすることがないブルジョアに成り上がったら、また再開しよう、と機械はほぼ新品のまま押入れで眠っていますが、未だに電気代節約状態なので、彼の復帰はありません。その後、微生物に生ゴミを食べさせるという容器と粉を買いましたが、これは3カ月もかかり、ぬか漬けのように毎日の手入れが必要です。3カ月は続けましたが、成果が出ず、今も庭の隅に放置されています。だったら、原点に戻ってブタちゃんのエサにすれば、という単純な発想です。
ネットで調べると、知立市安城黒和牛やブタでハムやソーセージを加工する「豚一」という会社がありました(安城黒和牛というブランドは知りませんでしたので、明日、安城に出向いて試食する予定です)。さっそく「豚一」に電話を入れ深谷社長に話を聞きました。
「昔は自家で養豚業を営んでいましたが、今は加工業に専念しているので、豚は契約養豚業者から仕入れています」と深谷社長。生ゴミ→豚エサ計画を持ちだすと「それは肥料業者に聞いてください」とお門違いを指摘されました。
「豚一」のホームページには、なぜ「豚一」の豚加工食品が美味いのか、それはエサが違うからだ〜とエサについて細かくデータが出ていたので、予備知識としては万全でした。美味い豚ちゃんや牛ちゃんはエサが違うからだ、という理屈はわかります。しかし、地球的な食糧危機と地球的なCO2削減問題は一企業一個人が考えなけれなならない問題です。
僕は「ブランド豚」と「生ゴミエサ豚」を差別化をして「生ゴミエサ豚」は栄養価、安全性に問題がなければ、学校給食などに活用できるのではないか、と訴えましたが、深谷社長はまったく興味を示しませんでした。
仕方がないので取引先エサ会社を教えてもらうと「中部飼料」だというので、ネット検索したところ、これがまた巨大な企業でバイオ研究室まであり、生ゴミエサ計画など持ちだしたら「あんた何時代の人間か?」
と一蹴されそうでパソコンの前で挫折しました。そこで安城北中の同級生で安城市役所のギス君に要請の電話を入れました。
「これはもう安藤個人のベンチャーでは無理なので、日本のデンマークという誇りを持って、安城市の行政の一環として真剣に検討してもらいたい・・・」と。
まず協力してくれる家庭を募り、完全に分別した生ゴミを指定する集積所まで持参してもらう。これなら収集のコストはゼロで市の懸案である生ゴミ量が確実に減る。見返りは持ち込んだ量により「生ゴミエサ豚」の肉。生産された肉は市販用、加工用、学校給食用にして、エサの工場費用、人件費など維持費に当てる。例え黒字にならなくても、赤字にならなければCO2削減と食糧の無駄撲滅に貢献できる。さらに学校教育の食育分野で、子供たちに生ゴミの有効活用の意識を植え付け、将来的にもCO2削減の糧になるはず。さらに余裕があれば、保存食糧にしてアフリカで飢えに苦しむ子供たちへも供給できる。
安城には安城農林高校という国内でも有数の農業専門校があります。生徒たちに研究させるのもいいんじゃないですか?日本のデンマークがモデルケースとなり生ゴミ削減のリーダー、食物連鎖のパイオニアになればいいんです。
20年前、アキレス腱を断裂して入院した際に同室の野村五朗ちゃんという人物と知り合いました。当時、五朗ちゃんはタクシードライバーでしたが、東北の貧しい男女10人兄弟姉妹の末っ子でいつも腹を空かしていたそうです。そんな五朗ちゃんは、小5の時に、一年間、こ遣いを貯めて子豚を一頭買ったそうです。五朗ちゃんは、友人知人から生ゴミをもらい、子豚を半年育て、競りに出し、その金で2頭の子豚を買い、ついに小6にして8頭の子豚のオーナーになったそうです。豚の最大の特性
は生ゴミで十分に育つ、ということです。
食の安全は当然必要ですが、農林水産省が提議する食の安全は「見せかけ」でその裏の真意は「自分たちの権威と仕事」を守るという既得権が大前提なのです。独法などが仕分けの対象ですが、諸悪根源の本丸は各省庁なのです。こいつらが不必要な規制をつくらなければ、もっと良い環境が残せるはずなのです。机上の空論者には何もできません。
生ゴミ豚エサ計画に賛同してくださる方を募集します。