1446 ビリケンカフェ瀬戸際
赤字経営に窮しているのはシャープやパナソニックだけではない。
新安城レトロカフェ「ビリケン」も危機的な状況にある。
去る11/10で二周年を迎えたものの、今後、どうするのか、スタッフらと検討した。
と、いっても、スタッフの3人の女性は赤字経営なのに、給料をもらうのは心苦しいだろうし、「お店の方針に従います」としか言えない。
この不況、日本で一番「たんす預金」が多い県と呼ばれる愛知県民はたんまりと預金を持っている。これだけ、お金を使わなければ、さぞ貯まることだろう。
「ビリケン」だけではない。駅前の飲食店もどんどん撤退していく。居酒屋さんも瀕死状態の店が多い。酒も、メシも、コーヒーもみんな「家」でやるが、完全に定着したようだ。
本日の客数。モーニング360円(コーヒー、サラダ、トースト、卵料理)×常連さん3名1080円。ランチ、コロッケカレー600円、新規さん2名、1200円。午後、ケーキセット360円(手作りケーキとコーヒー)、常連さん1名360円。売上合計2620円なり。
実家なので家賃こそ出ないが、人件費と光熱費と材料費は日に約10000万円。こんな日が続いている。つまり、やればやるほど赤字になる。
ただ、いいことは、83歳の母親が僕と近所に住む姉に「文句」を言いながらも元気で働いている。
3人の女性スタッフをはじめ、常連さんたちが、非常に親切にしてくださっているから本当にありがたい。
僕にも姉にもできないこと。例えば、近所の居酒屋でカラオケ(生まれてはじめて連れて行ってもらったそうです)。誕生日のバースデイケーキ。日帰りの小旅行。車で外食・・・。こんなことも、常連さんにしてもらいました。
僕と姉は、子供のころから、何かをしてあげても、必ず「文句」を言われ、誕生日のプレゼントも「こんなもんいらん、お金がもったいない」と100%言われるので、子供の時以来、したことがありません。旅行のお土産しかり。必ず「こんなもん」と言われるので、わざわざ「文句」を言われるために、するようで、お互いに「嫌な思い」を避けるために、何もしないようにしています。
実家に居ても、ほとんどの会話が「天邪鬼」なので、とても疲れます。
どこの家庭でも、他人さまの言うことはよく聞きますが、家族の言うことは、なかなか受け入れないものでしょう。わかってはおりますが、それが極端のようで、家に居ても、なるべく会話を避けるように心がけています。
なんとか、お店に、お客さんが来て下さるように、いろいろと工夫しているのですが、母親は、そんなことも「気にくわない」みたいで、なかなか大変です。
僕と姉は、なかなか母親の意向に添えないみたいなので、結果として店は赤字ですが、愚痴をこぼす相手や、親切にしてくださるスタッフや常連さんが出来たことは、母親にとっては、非常に価値のあることだと感じています。
なんせ、母親は、僕が来ると「敵が来た・・・」と思っているみたいなので、いやはや・・・です。東京の自宅でも粗大ゴミ同様の扱いなので、見知らぬ人の家で眠ることが、現在の夢です。
おいらの唄です。井上陽水さんで「東へ西へ」
目覚まし時計は 母親みたいで 心がかよわず
床に倒れた老婆が笑う
黒いカラスは東へ西へ・・・・
明日、朝7時17分知立発の国鉄ハイウエイバスで東へ行きます。
追伸・・・最後に嬉しいニュースがひとつ。
12月某日、母親が所属する町内の婦人会から、弁当の注文が30個ほど入りました。ヨカッタネ。