少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1487 超恐怖、開かずの襖(ふすま)

マジ怖かった、ちびりそうでした。
そこには確かに僕が居ました。
三畳より広いけど、六畳ほどはない長方形の畳の部屋。
長い部分の壁は、両方ともガラス窓で片方は中庭に面していて、枯れた細い木がしなだれていた。
部屋の奥は押し入れのようになっていて、入口は襖の引き戸。昭和初期のようなたたずまいで、襖の向こうは母屋に通じる、板の間の廊下になっていた。
僕と友達はその部屋で立ち話しをしていた。友達の名前は忘れてしまった。仮にKとしておこう。
僕とKは、その母屋に住む娘(やはり名前を忘れてしまったのでSとしておこう)を、きょうこそは、家の外に連れ出す計画をたてていた。
僕はSと約束をした。そしてKに言った。
「やっと成功したよ、Sがようやく承知してくれたんだ。外に連れ出せる」
「そうか、そりゃ良かった・・・」とKが言った。
数分後、Sが僕の部屋に来た。
「あたし、やっぱり行かないわ。行けないから・・・」
Sはその理由を言うわけでもなく、詫びるわけでもなく、僕にそう言うと部屋を出て行った。
背は高くない。背中の真ん中まで伸びた黒髪。前髪は市松人形みたいに揃えてある。色が白く、病人の匂いがした。ネルの寝巻姿、浴衣のような感じ。白地にオレンジ色の模様があった。子供ではないが、大人でもない。冷たい感じの女だった。
「そう、わかった」と僕は言った。
KもSの後について、僕の部屋から出て行った。
僕だけ、その部屋に取り残され、ため息をついた。
ふっと、窓から中庭の枯れた木を見ていたら、突然、得も知れぬ孤独感と不安感に襲われた。僕は大きな声で「おい、K」「K」と友達の名を叫んだ。だが、反応はがない。
急に泣き出したくなるような不安の谷に突き落とされた気分になり「まさか」と思いながら襖を開けた。
ところが、開けても開けても、さらに開けても、襖が出てくる・・・。
四枚、五枚あたりで、異変に気づき、もう本当に泣きたくなる。
「これはおかしい・・・」
さらに開けても、襖が続く・・・。
「もう永遠にここから出られない・・・のだ」と気づくのに、さほど時間はかからなかった。
これはいったい・・・どういうこと?
明け方の夢・・・たぶん、人生の中で一番怖い夢でした・・・。