FBって凄いですね。昭和53年度、早稲田大学ラグビー部主将の橋本裕幸さん、通称ターザン2世から早稲田のDVDが、贈られてきました。
長文になります。
愛知の片田舎のあんまき高校(通称＝知立高校)でLO、NO8やってました。自分で言うのもなんですが、めちゃくちゃショボいチームです。
でも、大学でもラグビーをやりたかったので、早稲田を目指しました。学力一本では不可能なので、なんとかラグビーのチカラを借りようと思ってました。で、愛知の高校は中京、名電など野球王国、ラグビーは途上国。無名高の無名選手。部長に頼み、県のラグビー協会経由で、早稲田のセレクションに参加させていただき、その時に面接していただいたのが、当時の橋本キャプテンでした。
明治で言うと年齢的には河瀬さんと同期です。当時は花園大会も決勝戦くらいしか、テレビ放映がなくて、全国の事情はラグマガでしか分からず、日比野弘さんの「荒ぶる魂の青春」を読み、早稲田は雑草魂で一般入試の学生からレギュラーになるチャンスがある、とあり、それに賭けました。
テレビで早明戦を見ても、明治の選手は皆デカく、当時176㎝75㎏ではとても太刀打ちできず、早稲田しか念頭にありませんでした。
実は、私、生まれも育ちも東伏見なのです。まあ、生まれは武蔵境の武蔵野日赤病院ですが、東伏見の柳沢団地で幼年期を過ごしました。東伏見稲荷は遊び場で、親父が早稲田なので東伏見のグランドには、当時、早稲田の運動会みたいなものをやっていて、連れてって行ってもらった記憶があります。そんな経緯があり、早稲田大学ラグビー部に憧れもありました。
セレクションは3〜4日間あり、自分は親戚が暮らす柳沢団地に泊めてもらい、徒歩で通いました。セレクションには100人以上の志願者が集い、久我山、目黒、保善など、田舎高校生には名前だけでビビってしまう猛者を目の当たりに緊張していました。
不思議ですが、高校三年生と大学一年生は、たった一年しか違わないのに、本当に大人と子供を感じました。
また、高校では上級生のシゴキも経験しているので、けっこうビビって参加しましたけど、早稲田の部員の方がめっちゃくちゃ優しく接してくれたのは感動的でした。
面談は早稲田の高田牧舎でした。日比野さんの著書に出てくる建物で緊張しました。家が遠い順に面接を受けるのですが、自分は柳沢から通ったので東京在住のカテゴリーで最終日でした。日比野さん、橋本さん、主務の方との面接で、内容は記憶にありません。
現役で、一文、二文、社学、商、教育体育、の5学部を受験。ひとつくらいまぐれでいけるだろうと踏んでいたので、他校は受けませんでした。
セレクションで知り合った高校日本代表候補のDさんは、「少なくとも20点、うまくいけば30点はゲタを履かせてもらえそうだ」なんて自慢してたので、羨ましいな〜なんて、みんなと話をしていました。
で、私は親父の転勤先の愛知とおさらばして、ひとり夜行列車で東京へ。当時、合格電報でお世話になった山本さん(山本さんともFBで再会)に早稲田の新聞配達小屋に売り飛ばされ、そこから高田馬場の早稲田予備校へ、新聞配達の自転車で通う。
するとそこにDさんが！
声をかけようか躊躇いましたが、声をかけるとDさんは無言で立ち去りました。
Dさんは中学浪人したとかで、一歳年上。珍しい名前なので、イニシャルで御免です。
そんな橋本さんと、時を経て巡り会えた楕縁の話でした。
