6011 妖艶・小川真由美の夢
4/27/21
そう、こんな感じの女性でした。
素敵な夢だったので、忘れぬうちに、記録。忙しい方はスルーで。夢は夢だけど妄想と願望が、きっと入っています。
所用で沖縄へ、飛行機で。用件はまったく覚えていません。仕事が終わり、食事して帰ろうとした時に見つけた小さな町の日本蕎麦屋。「沖縄で日本蕎麦?」怖いもの見たさで引き戸を開ける。店内は昭和レトロ。中に入り、予定を変更、直感でここの蕎麦はNG、それほど空腹でもない。メニューには「あさり丼500円」とあった。じゃあこれにしよう、割烹着の中年女性に「あさり丼」と告げると「あさり丼?ですか?」という。「そう、あさり丼」。「はい、かしこまりました」彼女は、引き戸のすぐ左側にある調理場に「あさり丼一丁で〜す」と言って消える。
♯2 「お待ちどうさま」と言って彼女は炊き立ての白米をどんぶりで運んでくる。実に美味しそうだ。
「あのちょっとこれ!」
「あ、こちらね、サービスなんですよ、うちの。全部の麺に無料でついてるんです」
「あ〜そうじゃなくて、美味しそうなんだけど、あんまりお腹空いてないんで、手ぇつける前に下げてもらっていいですか?もったいないし」
「でも無料ですから、残されても構わないんですよ」
「いやいや、そういうわけにもいかないし、お気持ちだけ」
いや、本当に美味しそうな白米でした。
彼女は「そうですかぁ〜」と微笑み、どんぶりを下げた。
結局、夢の中であさり丼は登場しなかった。
♯3 次の場面、自分はその蕎麦屋の奥の部屋に寝転んでいた。6畳間と8畳間の古い平家。貧しさが滲み出ていた。そしてそこには3人の子がいた。小学3年生くらいのお兄ちゃん、年長さんの女の子、そしてまだ言葉も喋れないないバブバブちゃん、女の子。私は奥の6畳間にゴロンして、バブバブちゃんと戯れている。
バブバブちゃんはキャッキャしながら、私の腹によじ登ったり、顔をいじったり、ぜんぜん離れようとしない。お姉ちゃんは、自分も一緒に遊びたいような顔をして、ほんの少しだけ離れた位置から、じっとこっちを見つめている。無邪気な妹に遠慮しているのだ。
自分は、というと、なぜ俺はここにいるのか、何をしているのかと考え出した。確か、前にもこんなことがあったような、なかったような。窓は開いていて、曇り模様だった。
お姉ちゃんの方がやたらと話しかけてくる。少女漫画のキャラクターの話のようだが、何を言ってるのかさっぱりわからない。腹の上にバブバブを乗せて、顔は横向きでお姉ちゃん対応。俺は何をやっているのか?
やがて、そこに母親が現れる。あ、さっきの割烹着、あさり丼の女性だ。なんだ彼女のお子か❣️なんとなく読めてきた。そういうことか?
「父親がいないので、男の人に飢えているんです、子供たち」
みなまで言うな、である。
やがて、お兄ちゃんも我慢の限界。8畳間にいたお兄ちゃんがきて、自分の手を引っ張る。「よう、戦いごっこしよう〜よ〜」。手を引かれ8畳間に行くと、マジンガーZみたいなロボットを出して、その腹からロケットのような飛び道具で私を攻撃。なんか懐かしいなぁ〜。
♯4 なぜか、彼女が営む雑貨屋へ。なんか見たことない駄菓子を土産に買おうと物色していると、突然、小さな店に地元のおばあちゃん連中が殺到して、なんだかめんどくさくなって、彼女に挨拶もせず、退散。
♯5 ポツリポツリときた空模様、舗装もない田舎道をとぼとぼ土手に向かって歩く。帰りの飛行機は予約していない。時刻を調べなくちゃ。しかし、時刻はすでに遅い午後、少し暗くなってきた。この田舎町から、空港まで向かう時間も計算しなくては。眠い、そして面倒くさい。もう一度、あのバブバブちゃんと遊んであげたい。
帰るのやめようかなぁ〜、そんな気持ちが一瞬だけ過った。
#6 私が来た田舎道を後ろから彼女が小走りで追ってきた。息を切らせていた。
「お帰りになるんですか?東京」
「え、うん、まあ、どうしようか、迷ってる。チケットはとってないんだ」
二人の会話はこれで最後だった。
彼女は履いてきたサンダルを脱ぎ、裸足、というか靴下姿で、少し泥濘みはじめた土手を登り始めた。
自分の目の高さに彼女の足首が見えた。靴下とズボンの間に彼女の裸の足首の裏が見えた。きっと普通の足首だったと思うけど、とても美しく見えた。
あ、ちくしょう!いいところで目が覚めちまった。
「きょう、泊まってっていい?」言おうかどうしようか迷っていた。
とびきりの美人じゃなかったけど、綺麗な人だった。思い出した、この人だ。小沢真由美さん。悪女じゃなくて、素朴な役を演じる彼女だ。
正夢であるなら身を任せるもいい。
少数派日記21