少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

473 天を味方に2

午前6時10分。車椅子の僕は部屋を出て、廊下の一番東側の全面ガラスの窓辺に行く。いつもの行動だ。ここで目を閉じ手を合わせて朝陽を拝み、全身にエネルギーをいただく。前日朝の豪雨とは違い、雲ひとつない快晴が週末の東京に延びている。今朝は昨日のこと、天に感謝の気持ちを捧げた。
すべてが予想以上に上手く運んだ。これは明らかに僕の力ではない。天からの意図的な支えがあったとしか思えない。
昨日のミーティングは北京からみえた中国人医師2名。某大学病院の教授1名、同病院医師1と、他3名と私の合計8名でした。
議案は中国での老人福祉施設の建設と運営、中国での日本人対象のクリニックの設立など、日中間の医療ビジネス。これは僕が1988年から、携わっているビジネスで現在進行中。厳しかった当時の規制もかなり緩和され民間が食い込む余地がかなり開けてきた。さらに、当時は中国という土壌が極めて不透明で、このビジネスの賛同を得るには困難で何度も挫折を味わいながらも、需要があるとみて、諦めずに細々とだが続けてきた。それが昨夜のミーティングで大きく一歩前進した(詳しい内容はまだ書けないので、申し訳けないです)。
まず、江戸川区にある特養老人ホームを見学した。まるでデジャブとでも言うほかない。これも書きたいが、まだ書けない。とにかく僕が理想として描いていた建物(実際に設計図まで描いた)とまるで同じではないか。多少、部屋の配置、天井の高さなどは異なるが、外観といい、そっくりだった。僕の描いた図面を見た人は、このホームをモデルにしたな、と錯覚するに違いない。
そして僕らはホテルで会食をする。宿泊先ホテルの食事も本当に美味しいが、昨夜は久々の懐石料理の美しさに目も楽しんだ。メインの刺身盛り合わせは本マグロの中トロをメインにタイ、ヒラメ、貝類など7種盛り。和牛ヒレ肉のステーキ。蟹爪と車海老の中華風あんかけ炒め。握り鮨。中華風ふかひれスープ。その他多勢。う〜んどれがメインかわからん、というかどれもメイン。全員4番打者という長嶋さん時代の巨人のオーダーみたいだ。
美味しいご馳走をいただきながら、積極的なビジネストーク。戦果は200点、いや食事を加味すれば300点超えだろう。
予定時刻ピッタリに安城北中の同級生の角川がホテルに迎え来る。元警察官。角川一家は親父も甥も警察官。小岩、新小岩錦糸町は僕と角川には懐かしいテリトリーだ。僕は高速に乗らず下道を走ってもらった。アメリカから戻り22歳で入学した明治大学1年の時に住んでいた新小岩の家賃3万2千円のアパート。いくつかのバイト先、通った銭湯、赤ちょうちん、僕は角川タクシーで回ってもらった。住人や屋号は変われども、その建物自体は30年近く経った今でも健在なことに、とてつもない安堵と望郷の念を感じた。(つづく)