少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

602 広州日和5

僕のような個人事業主は情報と行動力、アイデアと人脈だけが頼りだ。資金はアイデアと実現性が伴えば投資家を探せばよい。これまでなんとかそれで凌いできた。
ひとつのことを突き進めることが大事というが、僕にはできないし、時代がそれを否定している。つまりリスクの分散が必要な時代ということだ。こっちがダメでもこっちがある的発想だ。ところが今回は違う。代打の切り札も代走要員も守備要員もストッパーも中継ぎ投手も敗戦処理投手も、ベンチ要員はすべて使い果たしたという感じ。「おい、誰かおらんのか?」と監督はヘッドコーチに聞いてみる。ヘッドコーチはベンチを見渡し「おい、まだ試合に出とらんやつおらんか!」と声を荒らげる。「あのう、ボクまだ出ていないんですけど・・・」と背番号「0」がベンチの隅で恐る恐る手を挙げた。
背番号「0」がどこのどいつか監督はまだ知らない。いや、そんなやつでもいい、出てきてくれるやつがいれさえすれば・・・という願望にも近い思いだ。
ただ、なんとか身体が持ちこたえてくれたことには感謝あるのみだ。軍人病院の複数の医者から「命の保障もできない」と言われた今回の中国だが、幸いなことにまだ生きている。一度も現地の病院の世話になっていない。2週間に一度は血液検査の必要がある薬を服用しているが、帰国までなんとか持ちこたえそうだ。帰国したら、恐らくまた手術と入院だろう。動けない間、僕がいなくてもオートマチックに育つ種を植えておくつもりで来た中国だったが、かなり無理っぽい感じ。
だからこそ、まだ見ぬ背番号「0」に期待したい。