少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

603 広州日和6

今、広州の郊外にある三つ星ホテルの小部屋でNHKを見ている。チンタオの缶ビールを片手に、平原綾香の唄番組を聞きながら、こいつを書いている。デビュー曲ホルストの「ジュピター(木星)」はいつ、どこで、何度聞いても心に響く曲だと思う。
今回の中国で感謝したいこともある。それは上海「G」を潰したカラオケS店長だ。彼に平井堅の「eaven if」と「Ring」の2曲を教えてもらった。いい曲だ。「楽園」も唄いたいけど、これは難しすぎて無理。
特に「Ring」は僕の深層心理に根付いている「輪廻転生」という部分と完全にシンクロする唄だと確信する。「輪廻転生」を確信してから死別も怖くない、超えることが出来る悲しみに変わった。
あと一カ月でまた彼女の命日がくる。2年前の命日でお会いした、彼女のお父さんが昨年、他界した。
「この娘はいちばんやっちゃいけないことをやってしまった。それは親より先に逝くこと。ほんとうはここに入るはずじゃなかったのに」
お父さんが、先祖代々の屋根付き囲い付きのいくつもある墓石の前で、僕にそう語った。
でも、もう寂しくないねYちゃん。お父さんが会いにいってくれたから。
今、僕の現状も、これからも、すべてが彼女の手の中だと思っている。
平原綾香のクラッシックカヴァを聞くと、永遠、つまりRingを感じる。平井堅は「Life is」で「永遠はどこにもない、誰も触れたことはない」と唄っているが、それは現世の中でのことで「Ring」ではそれを否定し、「永遠」があるというひとつの「希望」を唄っている。そんな時、いつも彼女のことを思い出す。
現世で出逢っている人の多くは、前世でも繋がりがある人たちだと思う。だから短い付き合いの中でも信じ合えるのだと思う。
「届かなくてもいい、心から、愛の歌、響かせたい〜」(Ring)
「Ring」本当にいい唄です。知らない人はぜひ聴いてください。