少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

607上海再来3

スペシャリストによる垢スリが終わり、浴室内のトイレの前でお清めのシャワーを浴びていた。するとひとりの男がトイレに入り、おもむろにウンコを始めた。つまり脱糞だ。だれかと思うと、つい今しがた、僕の垢スリを終えたスペシャリストではないか。
ここのトイレにドアはあるが、実は全面、透明なガラスの扉であるからして、その無様な姿はシャワーを浴びている僕からはマル見えというわけだ。しかも男は僕の方を正面にしてしゃがみこんでいる。男の股間からはやたら太いウンコがぶら下がっている。が・・・なかなか便器に落下しない。おっと、よく見たら、それはウンコじゃなくて、男のイチモツだった。さきほど先っちょをかすめたやつが、重力の奇跡により、ウンコに見えただけだった。
恐いもの見たさ・・・という言葉がある。あるいは中学生の時に読んだ小田実の「なんでも見てやろう」に刺激されたのか、僕の視線は踏ん張るスペシャリストに釘付けとなった。
と、いうのも、男が手にしていたのは、さきほど紛れもなく、僕の垢スリの仕上げに使ったタオルだったからだ。
「あやつ、よもや、あれで、あれしたやつで、それがしの背を・・・」一抹の不安が過ぎる。
ちょっと前、S店長、N料理長と尻の拭き方について灼熱した議論を展開した。つまりN料理長がウンコをしたあとに、尻を2〜3回拭いただけで、ちゃんと拭けたかどうか確認もせずに、それで尻拭き作業完了する、という衝撃発言をしたからだ。しかも、N料理長は「えっ、2〜3回でウンコ拭けないんすか?」という火に油を注ぐ発言で「それはウンコの質にもよる」とS店長の持論に火がついた。
結局N料理長は「時々、肛門の周りが痒くなるのは、ウンコがちゃんと拭けてなかったってことですね」と男36歳にして大切なことに気付いてくれた。
そんな経緯があったからこそだろう、スペシャリストの脱糞処理を確認する義務が僕にはあったのだ。(つづく)