740 レトロカフェ近況1
新安城レトロカフェが存続の岐路に立たされている。昨年11月の開店から、早、10カ月。当初の予定では半年間で黒字に転換させる目論みだったが、いまだに赤字。資金ショートまでカウントダウンとなり、延命→再起を狙うか、閉店して傷口の拡大を防ぐかという二者選択を迫られた。
9/12(月)僕は例によって国鉄高速バスを利用して新宿から三河安城へ向かうのだが、その間にひと悶着あった。
前売りの割引券を求め、9/10(土)にいつものバス乗り場を訪れるも全面建て替え工事のため場所が移転したとのこと。まあ、それはいい。問題は移転した場所の表示が実に曖昧で矢印通りに歩くと、行き止まりだったり、高島屋の中に入ったり、空に向かって歩いたりと、もうめちゃくちゃ。僕は前売りを買いに来ただけだから、良かったが、当日のバスにぎりぎりで駆け付けた老婆と孫らしき小学生のうろたえぶりは見るに忍びなかった。
当日券を買い終えた僕は、当然、「責任者を呼びなさい」と売り子に命令。のこのこ出てきた「責任者ではないが担当者」という意味不明の男を連れ、来た道を戻る。
「君ならこの矢印に従ってバス乗り場まで行けますか」という僕の3回の質問に3回とも「行けません」と言う。
つまり、僕が迷っただけで最低3カ所は矢印が途切れ、誰かに尋ねなければたどり着けないシステムになっているのだ。
僕は「即座に案内用の矢印、及び分かりやすい表示をつけていただけますか」とやんわり懇願したが、担当者は「本社に連絡してから検討します」とのこと。
「おいちょっと待て、責任者ではない担当者君。君自身が迷ってしまう表示に本社も検討もないだろう。すでに迷惑してる客がいるんだよ」
「いや、そう言われましても、私の一存では・・・」
「お前はタワケか?それはお前たちの会社の都合だろ。担当者なら善処しますとか、早急に本社に連絡して改善しますとか言えんのか、ボケ担当者」と僕は怒鳴ってあげた。こういうクソ野郎は客の迷惑など一切考えない脳味噌で構築されている。
「君は客の迷惑を考えたことがあるか?」
「この件につきましては考えておりませんでした」
「現に困っている老婆と子供を見たぞ。俺は足が悪くて追いつけず助けてやれんかったけど、あの老婆はバスに間に合ったのかな?」
「さあ、それはちょっと・・・」
「移転は仕方がない。しかし、移転したなら、移転先を老人にも子供にも男にも女にもわかるように表示せんといかんだろ。なぜ、せんかった
?」
「さあ?」
「さあ・・・ってあんたヒトゴトみたいに・・・。たとえば何人かで歩いて、シュミレーションしてみるとか、やったんだろうな」
「・・・と思います」
「思いますではなく、やったか、やらなかったかと聞いとるんじゃボケ。もし、やったとして、これでたどり着けたなら、やった奴は全員超能力者やな、では、そいつらに合わせてもらおうか」
「いえ、本社の方にとりあえず連絡しますので・・・」
「じゃあ今から一緒に本社に行こう。国鉄なら目の前にある。あんたひとりじゃ頼りなさそうだから、きょうは時間があるから、特別に私がついて行ってあげよう、さあ案内してもらおうか」
よくよく聞けばこのバスは国鉄(JR東日本)の直轄ではなくJRバス関東という会社の運営で、新宿ー名古屋間はJR東海との共同運航で、そのためにバスの運転手が静岡で変わるのだという。
ちなみに料金は新宿ー名古屋間の方が、距離の短い新宿ー岡崎間より往復で1000円も安い。新宿から新宿ー名古屋の乗車券で乗車した場合、岡崎、もしくは三河安城の名古屋より手前の駅での降車は可能だが、逆にこれを名古屋で、名古屋ー新宿間の乗車券を購入した場合、途中の三河安城、もしくは岡崎からの乗車は認められないという、素人にはよくわからない摩訶不思議な条件がつく。これも共同運航故の弊害で利用者には迷惑千万な話。(以上、すべて実話です)
「なんだ、お前、国鉄の人間じゃないのか」
「違います」
「でもJRバスって書いてあるよな」
「でも違うんです」
「いつ検討した返事をくれるの佐藤さん」
「そ、それはわかりません」
「じゃあ、名刺いただけますか?」
「ありません・・・」
僕の言い方は乱暴かもしれない。しかし、間違ってはいない。役人のようなサラリーマンにはこのくらいのことを言わなければ通じない。こういう人間がいなければ、あの老婆や小学生たちのように路頭に迷う人々が今後も間違いなく続出する。多くの企業は自己中心で、利用者の迷惑は二の次三の次なのである。その最たる例が東電だ。
何が言いたいか?僕はクレーマーではない。迷惑者の代表者、老婆や子供に代わって声を荒らげる。黙っていては何も改善されませんぞ。