少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

944 老母心2

深夜2時前、風呂から出て、寝る準備に入ると
、すでに寝たはずの老母が、「マナカは、持ったのか?」「すぐ出せる場所にしまいなさい」「大切なものだから失くすな」とふすま一枚向こうの和室から声をかけてくる。
「ああ」とか「うう」とかナマ返事をしたが、最後は聞こえないふりをして深夜2時に就寝。
「5時ですよ」と老母が隣の部屋から声をかけてくる。携帯で目覚ましをセットしていたので、携帯を見ると、まだ4時54分。1分でも多く眠りたい僕はありがたいことなのに、舌打ちする。
洗顔している間に携帯の目覚ましが鳴った形跡がない。不具合かな?まあしかし、起こしていただいたことはありがたい。
家を出るまでの30分間、「マナカは持ったか?」「どこに仕舞ったか?」
「朝ごはんは食べて行くか?」「おにぎりはどこで食べるのか?」「やっぱりタクシーにしたらどうか?」と老母心は続く。ありがたいことではあるのだが、お察しの通り、僕の心は晴れやかではない。
5時25分、予定より5分早いが家を出る。当然だが「5分早いけど、そんなに早く行ってどうするつもり?」と老母に問われる。
「いや、ちょっと駅前のローソンでやることがあるので・・・」と僕。
実際、振込みをしなければならない案件があり、ローソンのATMで行う予定だった。
そんなわけで、「行ってきま〜す」とまだ薄暗い安城の町、人も車もない道を新安城に向かって僕はゴロゴロと中国で1000円で買った偽物のポロのトランクを転がし歩く。
家を出て、最初の路地まで約80メートルに差し掛かったところ、ヒタヒタと背後から人が忍び寄る気配を感じ、ハッとして振り返るとパジャマ姿につっかけだけの老母がいた。
瞬間、背筋が凍りつくとともに「ヤバ!パスポートでも忘れたか?」と思ってしまった。
息を切らしながら老母は言う。
「エレベータの改札に行くには、まっすぐ行くより、ここを曲がった方が早い・・・」と。
ありがたいが、僕は旅人じゃない、ここに住んでいる人間なんだ。駅へ行く道は確かに平行して二通りあるが、どっちらルートで行っても、カールルイスが幅跳びで飛べる距離ほどしか変わらない。この寒さの中、上着も羽織らず、パジャマでダッシュしてくる老母の姿に逆に、本当に恐縮して(恐れ縮みあがって)しまう。
それでも曲がらずまっすぐ行こうとする僕に「どうして、こっちから行かん?」と老母は畳み掛ける。
「いや、だからローソンに用事がある・・・って言ったでしょ」
老母は露骨に不機嫌そうな顔をすると、背を向けて、振り返ることなく薄暗い町に溶けた。
ローソンで振込みを終え、新安城駅のエレベータ乗り場に行くと、切符は普通に券売機で売られていた。しかも「マナカ」にはまだ6000円近く入っていた。
「老母心」・・・年老いた母の親切(親の切なさ)が過ぎて、不必要なまでに世話を焼くこと。必要以上な親切心。(広痔苑)
1000カウントダウン「15」
・お詫びと訂正と朗報
皆様が楽しみ?にしていた1000カウントダウンにボーナス得点が10ポイント加算されましたよ。なんとNO979の次がNO989になっていたんですね。すみません、間違えてしまいました。ベースを踏み忘れたミスターのようですが、まだホームベース(1000)を踏む前に気づいたので、訂正させていただきました。過去のポイントを消すのもいかがなものかという葛藤の末、それぞれ10ポイントを加算させていただくことにしてリスタートしましたのでよろしくお願いいたします。