1006 京都まで・・・
「京都まで、いくらかかるのかなあ・・・」
西武池袋線小手指(こてさし)駅から路線バスで義母が入院する病院へ見舞に行く車内でのこと。最後部に陣取った女子大生の一団の中で、ひときわ声のデカい(しかもダミ声)の女子が発した、仲間への質問。
聞くつもりはなかったが、僕の真後ろの席で、かなり、相当、ほとんど、無知丸出しというか、なんでそんなことで爆笑できるの?レベルを繰り返していた、低知能レベルの会話の中での一例を披露する。
「ねえねえ、郵便局に切手とかって売ってるのかなあ?」(バカ)
「・・・・・・」(バカの仲間)
「郵便局に売ってなかったらどこに売ってるだ」(僕の心)
「・・・・・・」(バカ)
「切手・・・って、確かコンビニでも売ってるよ」(バカの仲間の中の比較的常識のあるバカ)
「あっそうなんだ〜」(バカ)
「あっそうなんだ〜。確かに年賀状は売ってたけど、切手も売ってたのか〜。郵パックはローソンにあるけど、切手もありそうやな」(僕の心)
「京都までいくらかかるんだろう?」(バカ)
「・・・・・・」(バカの仲間)
「ん?何の話?汽車賃か?まさか切手代じゃねえよな」(僕の心)
「・・・・・・」(バカ)
「・・・・・・」(バカの仲間)
「切手代・・・って、どこに出しても同じじゃなかったっけ?あれ、違ったけ?たぶん、同じと思う。お母さんそう言ってたし」(バカの仲間の中の比較的常識のあるバカ)
「え〜そうなんだ、知らなかった〜」(バカ)
「へ〜〜〜〜〜」(バカの仲間ご一同さま)
こんな田舎(失礼)のどこのバカ大学のバカ学生なんだろう。アフォやなあ〜と思って、降りる際、アフォ面をながめてやろうじゃないかと思い、わざと振り返った。確かに賢そうな面ではなかったが、バカたちの揃いのシャツに刺繍された大学名を見て驚いた。なななんと、早稲田大学。
おいおい、そりゃないだろう。「都の西北 早稲田のとなり〜」で有名なバカボンのパパも通った「バカ田大学」の間違いじゃね〜のか?
いくらメール世代とはいえ、これじゃあ大隈重信公も草場の陰でやるせなかろう・・・て。受験勉強も、そら大事だけどさあ・・・。
早慶出ても、就職がない・・・というのは、不況だけが原因じゃないってことなんだな。