1272 第3回東京まりか会1
「昨夜はありがとうございました。焼酎の新しい飲み方を学習しました」デザイナーのK女史から、朝、メールをいただきました。
昨夜の第三回東京まりか会は西日暮里の和風創作料理「ごんらん」(東京都荒川区西日暮里5-18-8小野ビル1F 03-3802-5461 17:00〜23:00 日曜定休日)にて開催されました。
麻梨花ちゃんから送っていただいた、熊本米焼酎「待宵」(高橋酒造株式会社=http://www.hakutake.co.jp/)と、天草しもん芋を使用した「倉岳」(房の露株式会社=http://jp.kumashochu.or.jp/page0133.html)を参加者全員でおいしくいただきました。
K女史が言う「焼酎の新しい飲み方」とは氷も水も混ぜず、日本酒のように猪口で生(き)でいただくという本来の姿にほかなりません。
「酒飲み」を気取る人がいますが、酒と名のつくものに何かを混ぜてはいけません。ですからチューハイとかウーロンハイとかはジュースであり酒とは認めないのが僕の持論です。
本来、生(き)でやるのが、酒に対する礼儀であり、造られた方々や原料となる穀物や水や気候、風土に対する敬意と感謝であるとみなさんに知っていただくいい機会になりました。
たとえば、日本酒を甘いレモンジュースで割るような酒飲みはいないでしょう。焼酎だってウイスキーだって同じです。まあ、せいぜい「氷」くらいが許容範囲でしょうか。
そんなわけで「待宵」=「舌にぴりぴりとくる刺激が心地よい」(N刊N代N村評)「舌先には辛口だが、舌の肉に浸透するころには甘みを帯びてくる。舌の上で二度楽しめる深みのある作品」(安藤評)
「倉岳」=「ほかの芋焼酎とは違う燻したような芳香。まろやかな舌ざわりは、芳醇なフランデーのような柔らかさ。焼酎の硬さが全くない。天草のしもん芋使用=麻梨花と重なって、一献の焼酎にも深い志を感じた」(安藤評)「このコクと丸みは醸造の年月の深さと長さの賜物。香りもいい。舌に触れずとも、鼻孔だけで、そのまろやかさが分かる逸品」(骨董商=九州拾徳さん評)
そして、嬉しいこと。
「ごんらん」のマスターにも試飲していただいたところ、「ぜひともうちの店に置かせていただきたい・・・」ということになり、さっそく両酒造会社にネットでオーダーすることになりました。
ここでも、麻梨花ちゃん、大活躍でした。
「やった。ここに来れば、いつでも麻梨花ちゃんに会えるぞ」
◆待宵[名前の由来]
尊き方から、愛する人を待っている宵と、その人が帰ってしまう朝のどちらが切ないかと問われた女官、答えを和歌で返しました。
「待宵の更け行く鐘の音聞けば帰る朝の鳥はものかは」(恋しい人を待つときに聞こえてくる鐘の音の切なさは、別れの朝を告げる鳥の声など比べものになりません。)
女官の情趣の深さと即詠の才に、尊き方はいたく感動。
この出来事が宮中の評判となり、以後この女官は「待宵の小侍徒」と呼ばれるようになったのだそうです。
これが、プレミアム米焼酎「待宵」の名前の由来です。
(高橋酒造さんのHPより)
「ごんらん」のオープンは2012年6月3日だそうで、ちょうど僕が麻梨花ちゃんと出会ったころと重なります。当時のブログを読んでみました。
http://d.hatena.ne.jp/chamy-bonny/20120601/1338559080